2014/06/26

クライス事件の異常性とオトナモドキ予備軍の怖さ

勝手に名前をつけましたが,クライス事件とは先日のお話に出てきた騒動のことです。
その騒動とは,現役大学生による女子集団昏倒事件です。
この事件が念頭にあったので,(わたしにしては珍しく)前回は語調が強かったという訳です。
文章として残すか少し迷ったのですが,あまりにも酷い話だと思い,書いておくことにしました。

動画へのリンクは貼りませんが,YouTubeのトップページに不思議なサムネがありました。
若者(しかも女子ばかり)が路上にへたり込んだり倒れている動画です。
てっきり学生が作ったアマチュア映画の宣伝かと思って見過ごしました。
その直後あたりから,ネットでいくつかのキーワードを目にするようになりました。

新宿,明治大学,日本女子大学,スピリタスカプセル,クライス,集団昏倒……と言ったキーワードです。

不思議に思って調べてみると,とんでもない事件が起きていたようですね。
箇条書きにして説明します。

  • 両大学のテニスサークル部員がおこなった合コンで起こった事件
  • 主に明治大学の現役大学生(サークル名=クライス)が主犯らしい
  • スピリタスとは世界最高純度のウォッカ(アルコール度数95-96%)
  • クライス部員が日本女子大学の学生(未成年を含む)にスピリタス入りアルコールを飲ませた
  • 何らかの薬物(睡眠導入剤との報道も)が使用された可能性もある
  • 昏倒したほか,現場には錯乱状態の学生もいた
  • 上記の方法は,当該大学生たちの常套手段だった
  • 警察による検証の結果,「事件性なし」との判断が下された

明治大学生の動機,表沙汰にならなかった場合の結末を想像するのはたやすいことですよね。
/* 画像で確認しましたが,えげつないツイートをしていた学生もいました
/* 泣き寝入りになっているケースは,おそらく多数あるはずです
/* 飽きられるまで(場合によっては死ぬまで)食い物にされるのでしょう

はっきり言いますが,どちらの学生も極限のバカです。
オトナモドキ予備軍もいいところです。
計画する側は言語道断,ノコノコ参加する方もネギを片手に鍋を担いだ愚鈍なカモです。
しばらく観察すれば,相手がどんな人間か判るでしょうに。
たった一度の迂闊な失敗が,一生を台無しにすることだってあるんですよ。

平和ボケと言われることも多い,日本人の迂闊(うかつ)さを露呈した事件と言えるでしょう。
世界有数の安全な国ではありますが,いまや日本も絶対安全ではないんです。
夜中に女性がひとりで出歩けること自体,異常なことだと思うべきです。
相手が学生だから(または未成年だから)安心な時代でもありません。
彼奴等,単独では何もできない意気地なしですが,群れるとタチが悪いですよ。

†††

熱くなってしまいましたが,少し補足しておきます。

わたしはすべての人がオトナモドキでありオトナモドキ予備軍であるとは思いません。
ほぼ大多数の人は,まともな人間だと思っています。
ごく一握りの連中が悪目立ちしているだけです。

中にはイヤイヤ仕方なく,オトナモドキにつきあっている取り巻きも相当数いるでしょう。
そういった人に同情する意見もあるでしょうが,わたしは賛成しかねます。
「個性的であれ」と教え育てられ,やがて型にはめられた無個性症候群に陥った哀れなオトナモドキ予備軍の末路です。
煎じ詰めると,自分の意見を持たないのが問題だと思っています。

好きなものは好き。
嫌いなものは嫌い。

しっかりした理由が言えるのであれば,どちらも立派な意見です。それでいいじゃないですか。
周囲によく思われようと協調性のある人を演じて,自分の意見を伏せる人の多いこと。
かつては波風立てない協調性が日本人の美学でしたが,それを間違って解釈してはいけないと思います。

前回のエントリはこちら→ (読む)

0 件のコメント:

最近よく読まれています

Tommy Emmanuel

アコギとは思えないテクの持ち主です