2014/09/23

ATOK for iOS8をiPod touchにインストールしてみた話

iOS8にアップデートしたiPodにさっそくインストールしてみました。
のっけから結論ですが、まだまだ発展途上のアプリで、万人にお勧めできるアプリではありません。
しかし今後の成長には強い可能性が感じられ、1,500円を払ってでもインストールする価値があると考えています。
 
まずiOS特有の制限について書きましょう。

インライン入力ができません
入力ソフトに割り当てられたエリア(画面の下半分)でしか仕事ができないのです。
ATOK上で変換を確定しないと本文に反映されないのですよ。
上の文章を変換したときの画面イメージを、実際に見ていただくのが早いと思います。



ATOK Passportには未対応です
ジャストさんのサービスの名称で、「月額料金を支払えば、パソコン、スマホ、どれでも10台以内の端末でATOKパスワードをインストールできますよ」という太っ腹なサービスです。
iTunesストアの規約上、App Store以外の決済が認められないことから見送りとなったようです。(今後も難しいかな。汗)

その他、現時点での制限いくつかあります。
QWERTYキーボード未対応(英文モード)
ATOK Sync未対応
外観の着せ替え未対応
いずれも今後のアップデートで対応予定と、公式Twitterの中の人は言及していました。

その他、サードパーティー製のキーボードに共通した不安定な挙動が幾つか見られ、アップル側で対応しないと解決しない事象もあります。
言い方は乱暴ですが「ぶっちゃけβ版」だと思って使うのがいいでしょう σ(^◇^;)
ジャストさんも今後のアップデートを繰り返すことで機能アップを図ると明言しています。
それに対するネット上の意見も読みましたが、一部ユーザーから酷評されているようです。
ジャストさんのTwitterで公開クレームをつけているユーザーも見かけましたが、本当に不愉快な思いをしました。

わたしの考え
最初から完璧に動作するソフトウェアなど存在しません。
特に日本語入力ソフトの完成度は、(ユーザー辞書を含めて)ユーザーが育て上げる部分が大きな割合を占めるのです。
サードパーティー製のキーボード提供を許可すること自体、iOS史上初の試みである以上、受け皿としてのiOSもまだまだ発展の余地があります。
細かい所感は改めて書きますが、iOS標準キーボード特有の変換癖を意識せず、「文章を書くこと」に注意を向けられるのは、「さすがATOK」と言わざるを得ません。

わたしも思わずツイートしてしまいましたが、ATOK公式Twitterのやりとりがとても新鮮に感じられます。
ATOKの中の人が一生懸命リプを書いている様子に、開発者さんたちの「我が子を見守る思い」が伝わってきました。
昔々のフリーウェアやシェアウェア開発者さんが、ユーザーさんと活発に意見を交換しながらソフトウェア開発を進めていく雰囲気が感じられるのが、往年のネットユーザーとして純粋に嬉しいのです。

次回はATOK for iOSのよい点を書いてみようと思います。

AppStoreへジャンプします
 
動作速度について
動作が重くなるのではないかと心配していましたが、iPodでもキビキビ動作します。
標準キーボードと変わらないか、それより快適な体感速度で入力ができます。
メモアプリなどを起動した直後(キーボードの呼び出しと思われます)、ワンテンポ遅れて画面が表示されます。
気になる点として、しばらく使っているとメモリ不足を起こしたパソコンのようにモッサリ動くことが増えてきます。
本体メモリ容量の少ないiPodならではの限界かもしれませんねσ(^◇^;)
最新のiPhoneにインストールするなら、この上なく快適な速度で入力が期待できると思いますよ。

それでも不満を感じる方へ
iOSアプリにAndroidやPCと同等の機能を求めること自体が間違っています。
それがお嫌ならAndroid端末やPCを使えばよろしい。
あるいはスマホやパソコンも窓から投げ捨てて、ペンとノートと電卓を持ち歩けばいいだけの話です。
ご自分のリサーチ不足を棚上げして、クレームをつけて、ドヤ顔するのは、この上なくみっともないからおよしなさい、と言ってやりたい気分でいっぱいになります。


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