2012/07/01

使用ギターについて (ヤイリギター)

ギター弾きさんは,使用しているギターを紹介している方が多いようです。
わたしの場合はたいした腕前でもないので,
使用機材を気にするビジターさんはいないんでしょうが (笑)


2008年製のK.Yairiを使用しています。
ラベルに書かれている「PR」はレギュラーモデルにはない型番なので,
おそらくロックインさん等,ショップ独自のカスタムモデルと思われます。
原型になっているレギュラーモデルは,K.Yairi RF-65と推定します。

2011年の夏に中古で手に入れた後,ペグノブ交換(金属製→木製),
ピックガード剥がし,ピックアップ取り付けを経て,現在に至ります。
その他,自分で少しずつ手を入れて,弦高調整,ロッド調整等を繰り返して,
弾きやすくて,それなりに生音も出るギターになりました。
(生音で録画した動画は,ページの最後にあります)

ヤイリギターは岐阜県可児市に工場を持つ老舗メーカーさんです。
世代を超えて使えるようにとのポリシーから永久保証を掲げており,
リペア依頼にも良心的な価格で応じてくださるそうです。
安価で良質なギターを作っていて,「ヤイラー」と呼ばれる一定のファン層がいますね。

ヤイリギターの名前を知ったのは,まだ学生の頃,
一緒にギターを弾いていた友人が所有していたRFを見たのが初めてでした。
当時わたしが弾いていたヤマハのFGギターと比べると,
ミニギターのような小さなボディから聞こえる艶やかな音圧倒されました。
ギタースタンドに立てかけられた佇まいも上品で,印象深かったんです。
わたしは特別にヤイリギターのファンという訳ではありませんが,
このギターの他に,「ノクターン」というミニギターも所有しています。
(あまり出番のない,かわいそうなギターなのですが...いい音がしますよ)

気になるお値段です。
他の方のギターのお値段を見ていると,恥ずかしくなるくらいです (^◇^;)
レギュラーモデルでもなく,中古で手に入れたので,新品価格は分かりません。
原型になっていると思われるRF-65と同等品なら実売価格で8万円前後でしょう。
全体の雰囲気から察すると,ローコスト仕様なので,実質6万円かな。
わたしが手に入れた価格は,予想価格のおよそ半値です。
ただし,ライン化に費やした「研究費 (自称)」は,それなりです (笑)
たいした機材は使っていないんですけど,試行錯誤のくり返しが長かったもので ^^;

簡単にスペック
・ シダー単板Top・マホガニー合板Side/Back
   ヤイリオリジナル「RFシェイプ」です。
   単板Topに合板Side/Backの仕様は,
   ヤイリギターの入門器の標準です。

・ 弦間はナット側42mm,ブリッジ側55mm
   これは,K.Yairi標準のようです。
   ちなみに,スケールは645mmです。


・ ピックアップは,流行の(笑)デュアル方式
   フィッシュマン製のNeo-D Single と
   乙女工房製のコンタクトピエゾを接続し,
   エンドピンからステレオ出力しています。
   外付けプリアンプは自作品です。

RFのギターは「フィンガーピッキング向き」として紹介されることが多い,
クラシックギターと(ほぼ)同サイズの抱えやすいギターです。
音色は軽やかでレスポンスも早くて,気持ち良い音がします。
かなりネックが細いため,あまりフィンガーピッキング向きとは言えません ^^;
ブリッジ側も狭い方で,狙った弦を弾けないときがあったりしますが,
根性と野生の勘でカバーしています。

ヤフオクを物色していてこのギターを見つけたのは本当に偶然でしたが,
シダー単板だったのが決め手になりました。
シダーTopのギターは「柔らかくて深みのある音」
マホガニーSide/Backのギターは「甘い音」と表現されることがあります。
一般的に,シダー/マホの組み合わせは「鳴りの良い楽器になるようです。

音の傾向を聞き分けられるほどの本数を弾いていないので,
見聞した情報ですが,なんでも,フィンガーピッカー好みのサウンドだとか。
モーリスのSシリーズでも多用される組み合わせですね。
一般的なアコースティックギターはスプルースが表板に使われます。
ご存じかと思いますが,「スプルース=松」「シダー=杉」ですよ。
杉は,建材として使われるイメージの方が強いかもしれません。
それとも割り箸でしょうか (笑)

ヤイリギターでもシダーをTopに使用しているギターは少ないようです。
以前のモデルですが,「G1-F」はシダーモデルもありました。
推測の域を出ませんが,この個体でシダーがTopに選ばれたのは,
職人さんの気分だった可能性があります。
いつか機会があれば,ヤイリギターさんに問い合わせたいですね。

個人的には,シダーTopのギターが好きです。
理由は,なんとなくシダー(杉材)の匂いが好きだからです。
ギターケースを開けたとき,サウンドホールから,ほんのりと木造家屋の匂いがします。
あ・・・。 もちろん音も好きですよ σ(^◇^;)

音質とは関係ない部分だと承知してます。
でも,音と同じように目に見えない部分だからこそ,気になりませんか?
匂いって大切だと思うんです。

わたしはタバコを吸いませんから,喫煙所の近くは避けて歩きますし,
歩きタバコをしている人の後ろも,なるべく歩きたくありません。
タバコ臭い部屋での食事や,喫煙者との食事も,あまり好みません。
一度,食事をしているすぐ隣のテーブルのお客さんから
タバコの煙を吹きかけられて,ぶち切れそうになったくらいです (怒)
同席している彼女に煙を向けないように気をつかうなら,人様の鼻先に吹きかけるんじゃないよ (-.-#)

最高の音がしても,
「タバコ臭いギター」は,たぶん弾きたいとは思わないでしょう。
強引なこじつけですが,それと似たようなものです。

話が脱線しましたが...ヤイリのギターは「永久保証」なので,

将来的に不具合が出たとしても,工場に里帰りさせて修理できます。
たぶん,ずっと付き合っていく一本になることと思います。

ライン仕様になってから動画デビューしているので,生音の動画は少ないです。
サンプルが少なくて恐縮ですが,ご参考までにどうぞ。

曲は,新生フォークルの「感謝」です。 (作詞作曲:加藤和彦)



下の2枚は,購入前にチェックしたショップさんの写真です。
通常のRF-65とは塗装色も違うので,外観の印象がだいぶ違いますね。
12Fのポジションマークも違い,「K.Yairi」の焼き印もありません。



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