2014/12/20

東京駅100周年記念Suica販売停止に思う(転売ヤーの大愚行)

ネットで東京駅100周年記念Suicaのニュースを読んだのが一ヶ月ほど前のことでした。
わたしも最初は「行ってみようかな~」程度に軽く考えていたんです。
せっかく東京に住んでいる訳だし,見栄えのいいデザインだし,なにより話のネタになるし。
昨夜の時点で「既に行列が・・・」との報道があったので,あっさり諦めましたよ,わたしゃ (笑)
下の画像はネットからの拾いものですが,なかなかいい感じですよね (*^_^*)


蓋を開けてみれば,1万5千枚の限定販売だったこともあり,大混乱の末,わずか2時間ほどで販売停止となりました。
思うところはいろいろありますが,主立った考えのみ雑多にまとめます。


JR東日本さん
品物を用意したところまではよかったのですが,受け入れ体制を軽んじたのは貴社の見通しの甘さであり,大失態です。
もはや「数量限定」というのは時代遅れでしょう。
情報が瞬時に伝達され,人が容易に殺到する昨今,無理な販売形態となりつつあります。
そして転売行為をみすみす見過ごすことは,犯罪にも等しい違法な転売行為を幇助する行為に他なりません。
一年間限定などの期限を設定した上で,ご当地Suicaとして東京駅限定でレギュラー販売するのが望ましいでしょう。

転売ヤーの皆さん
けっして差別する訳ではないのですが,誤解を恐れずに書きます。
転売目的で行列に並んだり暴動を起こしたのは,大半が大陸や半島出身の「雇われ転売ヤー」ですよね?
元締めはアレな方々で間違いないでしょう。とっとと足を洗った方がいいですよ。
ちょっと自分の懐が潤ったところで一時的な臨時収入程度にしかなりませんから。
今回の100年記念Suicaは再版が決定したことですし,もうけは薄いでしょう。
悪いことは言いません。やめときなさい。


さて。。。
今回の100年記念Suicaは早くもヤフオクに出品され,法外な入札価格に跳ね上がっているようです。
本当に必要な人に物資が行き渡らないだけでなく,棚からぼた餅風味のビジネスチャンスとしか考えない低脳下劣な転売ヤーと,何も考えずに転売ヤーの懐を潤す愚かな消費者の温床となるだけです。
暴対法でもなんでも適用して,転売ヤーは取り締まるべきです。
これに入札する側も愚の骨頂。違法組織の懐を暖めるだけですよ。
なにより鉄道ファンや純粋に駅舎に愛着があって,記念Suicaを購入したいと思っていた人たちに失礼です。

類似した話では,妖怪ウォッチのグッズ,紙おむつ(メリーズ),iPhone(iPhone 6 Plus)が記憶に新しいです。
なんだかおかしな風潮だと,わたしは強く思うのですよ。
この上なく愚かで嘆かわしいニュースでした。


参考
東京駅100周年記念Suica、大混乱で発売中止 早くもヤフオクに【画像】
http://www.huffingtonpost.jp/2014/12/19/tokyo-station-100year-suica-launching-trouble_n_6358560.html
 

2014/12/19

ゆっくりは琥珀色の夢を見るのか(SofTalkとR-TYPE実況)

SofTalkをご存じでしょうか?
一般に「ゆっくり音声」として知られる合成音声のことです。
似た系統のソフトとしては,VOCALOIDの初音ミクが有名ですね。
本来はカーナビの案内音声や医療現場で活用されてきた技術だと思われますが,YouTubeに公開されているゲーム実況の音声として耳にする機会が多いのではないでしょうか(ニコ動の説明ページ→ http://dic.nicovideo.jp/t/a/softalk
有名な(?)「ゆっくりしていってね」のセリフと併せて,ニコニコ動画では主流の読み上げソフトとして使用されています。

機械が発声する自動音声ですから,当然ながら一本調子で抑揚のない実況となります。
声のイメージとして,国会中継などを連想していただくと分かりやすいかもしれませんね (笑)
なんとも味気ない放送で,わたしはすぐに飽きて眠くなってしまいます (^^ゞ
学生さんの演劇などを鑑賞しても,素人感まる出しのセリフが棒読みだったりすると,(初々しいとは思いますが)なかなか感情移入できないのです。
対照的にラジオパーソナリティの番組を聴いていると,さすが「喋りのプロ」だと実感させられます。

では果たして,合成音声の喋りに感情移入することができるのでしょうか?
率直に書きますが,わたしは「ゆっくり音声」に良い印象を持っていなかったのです。
自分で喋った方が早くて感情も伝えられるのに,わざわざ機械に喋らせる意味が理解できなかったからです。なんとなく聞き取りづらいし ( ̄。 ̄;)
しかし,とあるゲーム実況を視聴して印象が覆りました。

uzu氏がニコニコ動画にアップされている一連のR-TYPE実況です。
こちらが第一回の実況です。(その後の実況は最後に貼り付けておきます)



R-TYPEというゲームの設定そのものが「キ○ガイ(放送禁止用語。笑)」なので,いちおう閲覧注意扱いです (´Д` )
映像がところどころ「R-18 (笑)」ではありますが,最後まで視聴すると「ゆっくり音声」の印象がだいぶ変わると思います。
作り込みがすごいのは言うまでもなく,ストーリー展開が神がかっています。
すべてのセリフが自動音声の棒読みにもかかわらず,感情を感じるようになるのです。
Arrow Head (プロトタイプR-9)に搭乗したゆっくり1号,そしてMidnight Eye 01に搭乗した夜目のラストシーンに涙腺が決壊しますよ。 (ちなみに…このエントリーのタイトルはネタバレだったりします。笑)

この実況動画を試聴すると「ストーリーがいかに大切か」ということがよく分かります。
当然ながら話し方や声質が良いに越したことはないのですが,話し方のテクニックは二次的な要素に過ぎないのです。(国会中継は生身の人間が喋っているのに退屈なことを考えると,なおさら実感できます。笑)
きっと音楽にも同じことが言えるでしょう。
テクニックがショボくても,素人感まる出しのつたない演奏でも,音程が外れた歌だったとしても,聴き手を感動させることは不可能ではありません。

良いパフォーマンスに小手先のテクニックは不要です。
「このパフォーマンスを通して何を伝えたいのか」が明確に伝われば良いのですね (^_^)b

参考: SofTalk トップページ
http://www35.atwiki.jp/softalk/pages/1.html

第二回


第三回


第四回


第五回(最終回)

2014/12/18

Google InboxとATOK for iOSが「使えるアプリ」になった話

今年リリースされた中でも五本の指に入る良アプリが相次いでアップデートされ、さらに使い勝手が良くなりました。

Googleが提案するTo DoライクなメールクライアントInboxが、ようやく日本語環境で使えるアプリになりました
新規メールが日本語で作成できない致命的なバグがあり、旧バージョンは万人にはお勧めできないものでした。
数回のマイナーアップデートを経て、待望の日本語対応です。
参考: Googleの新しいサービス「Inbox」を試してみた話

パフォーマンスの向上も含まれていたようですが、iPodではさほど効果を感じませんでした。
それでもInboxは「メールの見過ごし予防」に特化しているアプリですから、わたしの場合、頻繁に起動する訳ではありません。
「そんなもんでしょ」と割り切ることができれば、十分に実用に耐えます。

メールAPPに設定していたGmailの通知バッジとロック画面の通知を、さっそくオフにしました。
これによってリアルタイムで通知されるメールは、Outlookのみとなります。(重要なメールをGmailのフィルターで振り分けて転送しています)
重要なメール(メールAPPのリアルタイム通知)と重要度の低いメール(Inboxのバンドル通知)でアプリを使い分けるイメージです。
重複通知の解消とメールの見過ごしが減るかなぁ。。と淡い期待を持っています (笑)


ATOK for iOSがインライン入力に(なんちゃって)対応しました
あくまでも「(なんちゃって)対応」ですから、純正キーボードのような挙動ではありません。
ジャストシステムさんの根性と確かな技術の結晶です。
「iOSの厳しい制約にも負けずよくやった!感動した!」と絶叫しながらトロフィーを進呈したくなる、こだわりと力業のアップデートです (笑)
参考: ATOK for iOSをiPod touchにインストールしてみた話

ところで、iOS 8のキーボードについてGoogle先生で調べていると「iOS8 キーボード もたつく」等のキーワードを目にします。
iOS 7にアップデートして以来、そもそもiPodがもたつき気味なので気にしていませんでしたが、確かに純正キーボードの初動が遅いのです。
メモAPPを例に挙げると、ツーテンポくらい遅れて入力待ちになる感覚です。
ATOKと英語キーボードの2種類だけに機能を絞ったところ、やや解消したように思えます。

ATOK for iOSはまだまだ設定項目をチューニングする余地が残りますが、もはや標準キーボードと置き換えられる完成度を誇っています。
今後のアップデートにも期待しています。

2014/12/10

キミの隣りで… / 飯田舞さん (追記あり)

絶賛気まぐれ更新の当ブログですσ(^_^;
iOS関連で書きたい内容もあるのですが、今日はお勧めアーティストのご紹介をします。

アイレムというゲーム制作会社をご存じでしょうか?
主な代表作は、アーケードゲームとして人気を博したR-Typeシリーズ(後にコンシューマ向けに移植されました)、プレイステーション用ソフトとしてリリースされた絶体絶命都市シリーズです。
風の谷のナウシカばりに怖ろしい裏設定(そして各方面からクレームが殺到しそうなえげつない造形の数々。笑)が満載のR-Typeシリーズ、とてもシリアスな展開にシュールな笑いを織り交ぜた絶体絶命都市。。。と言った具合に、ユニークかつ変態な作風を特徴としており、根強いファンが多い会社として知られています。
残念ながらアイレムさんは過去の作品を再販せず、既存シリーズの新規開発を行わないことを明言しているため、今となっては入手困難なゲームソフトばかりとなってしまいました。

そんなアイレム作品を引き立てる裏役者として作中の主題歌を提供しているのが、シンガーソングライターの飯田舞さんです。
わたしは未プレイなのですが、ゲーム実況動画で彼女の作品を知りました。
アイレムからリリースされている作品集「キミの隣りで…」です。
 

† Amazonへのリンクです
† 作品の入手方法について、最後に注意事項を書きました

キーボードを主体にした柔らかい音作りと、抜けの良い真っ直ぐな歌唱が特徴な飯田舞さんですが、すべての作品においてクオリティが高いのです。
聴けば聴くほど作品に引きこまれる、歌唱力だけでは計れない実力を感じます。
それを裏付けるかのように、Amazonの「キミの隣りで…」販売ページのカスタマーレビューが、なんと驚きのオール5なのです。 (2014/12/10現在、22件のレビューがあります)

タイトルチューンの「キミの隣りで…」が、この上なく素晴らしいのです。
突然の大地震に見舞われて地盤が崩壊し、沈み始めた首都島からの脱出がゲームクリアの条件である「絶体絶命都市3」の世界観を、ドラマチックに盛り上げます。
2011年の震災にこの楽曲を思い出したファンも多かったようで、非常に多くのコメントがYouTubeには書き込まれていました。(非公式動画なのでリンクは貼りません)
現在は神奈川周辺のライブハウスや野外を中心に活動されているようですが、もっと評価されるべきアーティストだと心底思います。

この本文をお読みの方にも雰囲気だけでも感じ取っていただけるよう、GarageBandでオケを再現しようと頑張っているのですが、時間と才能の制約が多いために遅々として進まないのです ( ̄△ ̄)

LIVE映像 (2014/12/10 23:00 追記)
藤沢市でおこなわれたライブ映像がYouTubeにアップされていました。
周囲が賑やかな場所での収録ですが,飯田舞さんの楽曲の素晴らしさは伝わると思います (^_^)b
 



注意: CDの入手について
このページに貼り付けたリンク先(Amazon)では新品が販売されていません。
転売目的と思われる出品者による法外な値段が付けられています。
飯田舞さんのオフィシャルサイトから正規の値段(送料込み2,100円)で新品を購入することができます。
楽曲の歌詞が掲載されているほか、ライブスケジュールもこまめに更新されているので、1度ご覧になることをお勧めします。


2014/11/08

iOS版Officeがリリースされました(PagesとNumbersをアンインストールした話)

とうとうMicrosoftがiOS版Officeをリリースしましたね。
アメリカで先行配信されたアプリはOffice360アカウントが必須でしたが,今回からは無料で利用することができます。
 
Dropboxの連携を発表からアプリの公開まで時間を空けず,アプリが公開されたことを考えると,入念な事前準備がされた上でのリリースだったのでしょう。
実際に使ってみると動作も軽く,完成度の高さが伺えます。
ユーザーからの注目度も高かったようで,リリースからわずか一日でApp Storeのランキング上位に躍り出ました。
/* 有料版にアップグレードすることで機能が増えますが,基本的な作業には無料版で問題ありません


上はiOS版Wordの画面です。(右隣はAppleのPagesです)
メイリオがiOS上で表示されている様子にはとても違和感を感じます(むしろシュールな眺めです。笑)が,いろいろな意味で再現度はバッチリです。
Excelもしばらく使ってみた感じでは,関数もしっかりサポートされています。
マクロが動かない辺りはWindowsRT版Excelを彷彿とさせますが,もはや言うことありません。
一世を風靡したiOSのOffice互換アプリが,いっせいに逃げ出すレベルです。
 簡単ですが,iOS版Officeがお勧めできる3つの理由です。
  1. デスクトップ版Officeとの互換性が完璧である(当然ですね)
  2. Dropboxに対応した(当然,OneDriveもサポートしています)
  3. 動作が軽くてストレスを感じない(チューニングが良いのでしょう)
 従来からiOSには,Appleが開発したiWorks(Pages,Numbers,KeyNotes)が準備されていました。
それぞれ1,000円の有料アプリではありますが,去年からアクティベートされたiOS端末では,実質無料でインストールができるアプリとなりました。
完璧ではないもののMicrosoft Officeとの互換性があり,PDF書き出しにも対応しています。
それでもiWorksアプリが浸透しなかった理由は,ざっとこんなところでしょう。
  • Microsoft Officeファイルがビジネス上の標準である
  • Windowsに未対応(iCloud版のWebアプリもありますが,未完成)
  • ファイルの互換性(おそらくExcel関数が正常に動作しない)
  • 旧端末での動作が重たい(iPod touchも含めて実用的なレベルではない)
 わたしもWordとExcelをインストールしましたが,しばらく使ってみて継続使用することに決めました。
そしてPagesとNumbersはお役御免としました ヽ(;▽;)ノごめんね
 Microsoftは,サーフェスPro3の発表から間髪入れず,Appleに勝負を挑んでいる様相です。
果たして,Windows RTとWindows 8/8.1の失敗を挽回できるのでしょうか?
Office 95と同じ轍を踏むのでしょうか?(安い価格でソフトを販売して,その後のバージョンから価格を跳ね上げた前科があります。笑)
第三勢力のGoogleがどのような戦略を打ち立ててくるのでしょうか?
ますます目が離せませんね。

ダウンロード 
「Microsoft Word」 → App Store
「Microsoft Excel」 → App Store

 
その他の画像
Office2007以降のリボンインターフェイスも縦向きにアレンジされています。
リボンの切替が想像以上にスムーズで驚きました。
 

2014/11/01

Googleの新しいサービス「Inbox」を試してみた話

Google先生の新サービス「Inbox」がひっそりと公開され,10月23日から一般ユーザーのリクエスト受付を開始しました。
どんなサービスかかいつまんで説明します。
これは「Gmailのメールを自動で判別して,重要なメールを選別して管理するためのサービス」です。
従来の「メールのやり取り」だけをおこなっていたGmailが,個人秘書のような領域に一歩踏み込んだ(人によっては敬遠するであろう)前衛的な試みです。

Gmailに依存しきっているわたしです。さっそく試してみることにしました。
23日の朝にリクエストを申請して承認されたのが29日の午前中ですから,およそ一週間で招待メールが届きました。
/* このアドレスに空メールを送ることで申請できます→ mailto:inbox@google.com

こちらが,気になるiOSアプリの画面です。(一部マスキングしてあります)

 
二日ほど,Inboxをメインに使い込んでみた感想です。

重要なメールを扱うことに特化した,非常にシンプルな画面には好感が持てます。
メールの作成(日本語環境ではバグがあります),返信,振り分け,スヌーズをおこなうことで,GmailをあたかもTo Doリストのように使うことができます。
事実,かなり強力で実用性の高いサービスに仕上がっています。
iOS標準のメールAppやDropboxが提供しているMailboxAppと組み合わせることで,真価を発揮するアプリだと思います。
結論として,すべてのデータをGoogle先生に預けられる人は最大限の恩恵が受けられるでしょう。

唯一かつ最大の難点は,日本語の新規メールが作成できないことです。
日本語キーボードは起動するのですが,入力内容が本文に反映されないのです。
返信は問題ありませんし,英文なら本文に反映されるので,単純なバグでしょう。
Googleアプリ全体に共通してアプリを起動してから情報の読み込みが完了するまで若干のタイムラグが発生します。
スペック的に劣るiPod touchでアクセスしていることを差し引いても,もう少しキビキビと動作してくれると嬉しいですね。(Google先生,お願いします)
その他,情報の精度が甘く感じられることもあり,プライベートなメールが「Low Priority(低優先度)」に振り分けられてしまうこともあります。

しばらくはメールの取りこぼしがないか本家Gmailを随時確認しつつ,Inboxを併用してみるのが賢明だと思います。(アプリを使い込むことによって,振り分け精度が上がってくるのでしょうね)
β版のサービスであることを差し引いて考えても,完成度がかなり高いことに間違いはありません。

枯れ果てた感の強い分野にGoogle先生が新しい風を運んでくれたのは嬉しいことです。
しばらく使い倒して,さらに発見があれば書いてみようと思います。

アプリのダウンロードはこちらです >> App Store
 
 
重要: Gmailのサービスに与える影響について
関連性がはっきりしないので断定できない情報ではありますが,Gmailのサービスに影響が出る可能性があります。
サービスを使用する方は「β版のサービスである」ことを念頭に置いて,データ消失などのトラブルがあった場合は自己責任であることをご理解くださいね。
ちなみに,わたしの環境では2つの症状がありました。
  1. フィルタ分けされたメールが別のアドレスに転送されなかった (半日ほどで回復)
  2. メールAppの通知が正常に動作しなかった (メールの同期解除,再有効で回復)
その他,気がついたことがあれば追記していきます。


†††
このサービスを使う前に留意していただきたいことを書いておきます。
受信メール,開封メール,未読メール,振り分け設定,ラベルの分類,その他Google検索のキーワードなど,Googleが蓄積している全データに基づいて「それが重要なメールかどうか」を判定していると思われます。
それが受け入れられる人は迷わずリクエスト申請をするといいでしょう。
このブログでは,このことに対する是非を論じることはしません。
無料のWebサービスを使う以上,ビッグデータの存在を受け入れざるを得ないからです。
/* これはGoogleだけのお話ではありません
/* サイトの中でやっていることは,けっきょくのところOutlook.comやYahoo!も同じです

2014/09/27

御嶽山の噴火とTwitter、それに便乗するマスメディア

本日のブログ更新、二回目です。
御嶽山の噴火に関するニュースで持ちきりですね。
このブログを書いている時点でも被害の全容は明らかになっていません。

わたしが噴火に関する第一報を知ったのはTwitterの通知でした。
そのときはさほど気にしなかったのですが、繰り返し通知がされているTwitterのタイムラインを読んで初めて、被害が大きかったことを知りました。
こういうときの初動調査において、生の声が届くTwitterは最適だと思います。
現場の逼迫した状況が伝わる写真が数多くアップされていました。
その中でも気になるツイートがちらほら見受けられました。



上の画像は、噴火の一分前に山頂でツイートされたものです。(画面イメージをそのまま貼り付けています)
この写真をツイートされた方の、その後の安否は分かっていません。

現場で被災された方のツイートを読んでいて気がついたことがあります。
幾つかの新聞社やメディア関係者と思われるアカウントが、それら被災者にTwitter上でコンタクトを取ろうとしているのです。
中には快く応じ、その後の状況を逐一ツイートされる方も見受けられました。
そんな様子を読みながら、「何か違うのではないか?」と、わたしは疑問を感じてしまったのです。

もっとも憤りを感じたのは、このツイートです。



情報を取りに行く専門家である記者が、情報乞食ですか?
自分は安全なオフィス(または自宅)から、一歩も外に出ることなく?
何かおかしいと感じないのですか?

一見とても丁寧にメッセージを綴っているのですが、ただのコピペされた文章です。
被災者に対する気遣いや敬意の欠片も感じられません。
報道に携わる人間としての常識どころか、人としての品性を疑います。

一日も早く被害全容が明らかになり、不明者の方々の安否が判明することを願ってやみません。


オマケ:被災時の連絡について
このような非常事態において、むやみやたらと連絡を取ろうとするのは逆効果です。
通信規制がかかっていますから携帯も意味がありません。
インターネットメール、Skype、FaceTime、その他のSNSは生きていることが多いので、そちらを優先して使いましょう。
公衆電話やPHSが使える方は、それが一番確実な方法です。(規制がかかることはほとんどありません)

今回、噴火直前に山頂にいた方のアカウントでも見られましたが、Twitterへのコメントも本来は控えるべきです。
通知機能が働き、バッテリーを少しずつ消費してしまいます。ちりも積もれば。。のとおりです。
本来なら受け取る必要がなかった通知にバッテリーが使われ、本当に連絡が必要なときの電力を消費してしまっては本末転倒ですから、くれぐれもご注意くださいね。

ももクロのライブと坂崎さんのフォーク村

どんだけ脱線するのかとお叱りを受けそうですが、これはご紹介しなければと思いまして (笑)
先日の映像の別テイクが公式YouTubeチャンネルにアップされていました。



ライブバージョンです。
多少の補正をかけているとは思いますが、わたしは抜群の安定感に度肝を抜かれてしまいました。
映像マジックを差し引いて考えても、CD音源を遙かに凌駕する仕上がりになっています。
ほぼ完璧なベストテイクではないかと思います。
コーラス以外はほぼ100%生歌を採用しているでしょう。
野太い歓声もライブならではの臨場感ですね σ(^◇^;)

わたしはモノノフ(ももクロファンの総称)ではありませんが、彼女たちはアイドルの枠に収まらない実力派グループだと感じました。
ライブにかけるこだわりが、THE ALFEEに通じるものがありますよね。
坂崎さんがフォーク村に呼んだりして、手塩にかける気持ちも分からないではありません (笑)

新しく始まった番組は、いろいろな思惑や大人の事情、紆余曲折あったとの噂が、ネット上ではささやかれています。
このメンバーなら、坂崎さんときくちPの意志を継いで良い番組を作り上げてくれるのではないかと、わたしは密かに期待しているのです。
早くお台場に帰ってきてほしいですね (^_^)b

なんだかとりとめのないエントリーになってしまいました (笑)
近日中に、ATOK for iOSの続きを書こうと思います。

2014/09/25

MOON PRIDE / ももいろクローバーZ

当ブログのイメージから、もっともかけ離れたテーマとなっています (笑)

20周年記念アニメ「セーラームーン crystal」のオープニングテーマです。
わたしの世代の中で「セーラームーン」の主題歌と言えば、「ムーンライト伝説」なのです。
「想い出の九十九里浜」とメロディが瓜二つな、あの歌です。
パヤパヤ (@^▽^@)
今作は、坂崎さんとフォーク村に出演している、ももいろクローバーZが歌っています。
アニメ「進撃の巨人」のオープニングも手がけたRevo氏の作曲です。
少しだけニコ動で視聴しまして、(いい意味で、ですよ)えもいわれぬ違和感だらけの組み合わせに驚きました。

こちらは公式のPVです。




はじめてフルサイズで視聴しましたが、これがなかなかハイレベルな楽曲なのです。
ヘッドホンで聴くと分かりやすいのですが、出だしから三声か四声でハモっています。
要所要所でハモったり、ボーカルが入れ替わったりしています。
全編を通してTHE ALFEE並みにハードでメロディアス、かつテクニックが要される仕上がりでした。

Revo、ももクロの『セーラームーン』主題歌で“禁則”用いていた | RBB TODAY
http://www.rbbtoday.com/article/2014/07/30/122101.html

こちらはRevo氏のコメントですが、アイドルの禁じ手を使った」と言わしめる程の楽曲を提供されたとか。
高見沢さんが小泉今日子さんに提供した「木枯らしに抱かれて」みたいに、音程のアップダウンを少なくした、歌いやすい楽曲を提供をするのが鉄則なはずです。
ももくろの実力が大きいのかわかりませんが、アニソンも侮れないですね ( ̄0 ̄)

そして安定のかたくりこ女史が、今回もやってくれました (笑)
(ニコ動へのリンクです)
  

(Amazon)

2014/09/23

ATOK for iOS8をiPod touchにインストールしてみた話

iOS8にアップデートしたiPodにさっそくインストールしてみました。
のっけから結論ですが、まだまだ発展途上のアプリで、万人にお勧めできるアプリではありません。
しかし今後の成長には強い可能性が感じられ、1,500円を払ってでもインストールする価値があると考えています。
 
まずiOS特有の制限について書きましょう。

インライン入力ができません
入力ソフトに割り当てられたエリア(画面の下半分)でしか仕事ができないのです。
ATOK上で変換を確定しないと本文に反映されないのですよ。
上の文章を変換したときの画面イメージを、実際に見ていただくのが早いと思います。



ATOK Passportには未対応です
ジャストさんのサービスの名称で、「月額料金を支払えば、パソコン、スマホ、どれでも10台以内の端末でATOKパスワードをインストールできますよ」という太っ腹なサービスです。
iTunesストアの規約上、App Store以外の決済が認められないことから見送りとなったようです。(今後も難しいかな。汗)

その他、現時点での制限いくつかあります。
QWERTYキーボード未対応(英文モード)
ATOK Sync未対応
外観の着せ替え未対応
いずれも今後のアップデートで対応予定と、公式Twitterの中の人は言及していました。

その他、サードパーティー製のキーボードに共通した不安定な挙動が幾つか見られ、アップル側で対応しないと解決しない事象もあります。
言い方は乱暴ですが「ぶっちゃけβ版」だと思って使うのがいいでしょう σ(^◇^;)
ジャストさんも今後のアップデートを繰り返すことで機能アップを図ると明言しています。
それに対するネット上の意見も読みましたが、一部ユーザーから酷評されているようです。
ジャストさんのTwitterで公開クレームをつけているユーザーも見かけましたが、本当に不愉快な思いをしました。

わたしの考え
最初から完璧に動作するソフトウェアなど存在しません。
特に日本語入力ソフトの完成度は、(ユーザー辞書を含めて)ユーザーが育て上げる部分が大きな割合を占めるのです。
サードパーティー製のキーボード提供を許可すること自体、iOS史上初の試みである以上、受け皿としてのiOSもまだまだ発展の余地があります。
細かい所感は改めて書きますが、iOS標準キーボード特有の変換癖を意識せず、「文章を書くこと」に注意を向けられるのは、「さすがATOK」と言わざるを得ません。

わたしも思わずツイートしてしまいましたが、ATOK公式Twitterのやりとりがとても新鮮に感じられます。
ATOKの中の人が一生懸命リプを書いている様子に、開発者さんたちの「我が子を見守る思い」が伝わってきました。
昔々のフリーウェアやシェアウェア開発者さんが、ユーザーさんと活発に意見を交換しながらソフトウェア開発を進めていく雰囲気が感じられるのが、往年のネットユーザーとして純粋に嬉しいのです。

次回はATOK for iOSのよい点を書いてみようと思います。

AppStoreへジャンプします
 
動作速度について
動作が重くなるのではないかと心配していましたが、iPodでもキビキビ動作します。
標準キーボードと変わらないか、それより快適な体感速度で入力ができます。
メモアプリなどを起動した直後(キーボードの呼び出しと思われます)、ワンテンポ遅れて画面が表示されます。
気になる点として、しばらく使っているとメモリ不足を起こしたパソコンのようにモッサリ動くことが増えてきます。
本体メモリ容量の少ないiPodならではの限界かもしれませんねσ(^◇^;)
最新のiPhoneにインストールするなら、この上なく快適な速度で入力が期待できると思いますよ。

それでも不満を感じる方へ
iOSアプリにAndroidやPCと同等の機能を求めること自体が間違っています。
それがお嫌ならAndroid端末やPCを使えばよろしい。
あるいはスマホやパソコンも窓から投げ捨てて、ペンとノートと電卓を持ち歩けばいいだけの話です。
ご自分のリサーチ不足を棚上げして、クレームをつけて、ドヤ顔するのは、この上なくみっともないからおよしなさい、と言ってやりたい気分でいっぱいになります。


2014/09/10

続・第六世代iPod touchが発表される可能性を考えてみた

画面サイズが大きくなった新しいiPhone(iPhone 6とiPhone 6 Plus)が発表されました。
わたしとしては第六世代のiPod touchも同時に発表されると思っていたので,やや肩すかしを食らった感じです。
当ブログでも前回のエントリがよく読まれているようで,新型touchは幅広い関心を集めているのではないかと思います。読んでみる
その一方でiPod Classicが製品ラインアップから外れてしまい,touchの後継機種が発表されるかが危ぶまれる気配を見せています。
そこで今回は,第六世代のiPod touchが発表される可能性について,3つの新しい予想を再考察しました。

†††

新しい予想1: iPodシリーズが完全に廃止される

このタイミングでiPodシリーズの縮小に着手し始めた理由を,まずは考察しましょう。

今までのiPod touchは,廉価版iPhoneというポジショニングにあった製品です。
それと同時にiPod(ミュージックプレイヤー)とiPhone(iOSデバイス)の橋渡しとなる役割を担ってきたとも言えます。
AppleとしてはiPodブランドを幅広く展開する必要性を感じなくなったのでしょう。
iPhoneは,既にミュージックプレイヤーとしての機能を持ち合わせているからです。
言い換えるなら「ブランドとしてのiPod(ミュージックプレイヤー)は役割を終えた」と,Appleは考えているのではないでしょうか。
つまりiPodシリーズの完全廃止は必然であるとも言えます。

おそらくiPod Classicに続いて,今後はiPod ShuffleやiPod nanoもラインアップから外れていくことでしょう。
製品としてのiPod touchも,遠からず廃止されるのではないかと考えています。

†††

新しい予想2: iPadシリーズの一製品として発表される

わたしは以前から,iPod touchを縮小版iPadとして認識していました。
外観とサイズはiPhoneとそっくりですが,touchの製品コンセプトは限りなくiPad寄りなのです。
仮にiPodシリーズが完全廃止されるとしたら,今までのiPod touchに相当する製品は,iPadシリーズに統合される可能性があります。

One more thing...  (最後にもう一つ)
There will be no more iPod series.  (今後,iPodシリーズは廃止されます)
Instead, there will be a new family of iPad.  (その代わり,iPadファミリーに新しい一員が加わります)
Here is the iPad nano.  (iPad nanoです)

・・・なんて言いながら,胸ポケットから新型touchが取り出されたら,発表会場は拍手喝采の嵐でしょうね (笑)

†††

新しい予想3: iPhone,iPad,いずれも3サイズ展開となる

iPhoneの画面サイズが大きくなったことから考えられる,今後の展開を最後に考察します。

画面サイズが刷新されたiPhone 6系と従来サイズのiPhone 5系が,今後のスマートフォン市場における主戦力になることでしょう。
iPhone 5系の4インチ,iPhone 6系の4.7インチと5.5インチ(=3つの製品)です。
タブレット市場においては,iPad Air(9.7インチ)とiPad mini(7.9インチ)が現在ののラインアップです。
Appleの強みはシンプルで覚えやすい製品ラインアップにあります。
iPhoneのサイズ展開になぞらえて考えると,iPad miniより小さな5インチ級の「iPad nano」とも言える製品が発表される可能性はあるでしょう。
(iPad Airより大きな,12インチ級の「iPad Plus」ともいうべき製品が発表される可能性もあります)

†††

油断も隙もないAppleのことですから,きっと隠し球があることでしょう。
新しいiPadシリーズの発表も見逃すことはできませんね。

2014/09/08

アクセス権の奪取に成功しました

旧PCから取り外した3.5インチハードディスクの接続が完了しました。
このとおり,OS上から2枚のハードディスクが認識されています。

残念ながら,シャドウベイの空きがないため,筐体に内蔵できません。
ハードディスクをどのように配置しているか,お見せしましょう。


はい,むき出しで筐体の上に鎮座しております (笑)
少しピンぼけ気味ですが,後ろで二段重ねになっているHDDがデータ用です。

電源の空き配線に延長ケーブル,マザボの空きソケットに1mのSATAケーブルを,それぞれ接続します。
PCIブラケットを取り外して,筐体の中から配線を直に引き出しています。
とてつもなく力業ですが,苦肉の策です。
しょうがない,しょうがない σ(^◇^;)
/* 同僚に話したのですが,「素人考えですね」と,一笑に付されました。
/* とてつもなくショックであります (×_×)


さて。。。
残るは1TBの起動ディスクです。(写真手前のHDD)
大切なメールバックアップやMP3データが保存されています。
残念ながらSATAケーブルの手持ちがないので,調達後に再トライします。

†††

タイトルのとおり,アクセス権の奪取にも成功しています。
結論から書きますが,無印Windows8.1でアクセス権の書き換えができました。
(新PCにWindows7はインストールできませんでした)
手順は後日,手順を追いながら書くことにします。

ウェルカムバック相棒 (*^_^*)

パソコンが戻ってきました。
正確には「新しいパソコン」ですけども。
「スタートメニューをなくしてみた」という壮大なベータテストを展開している,あのWindows8.1を搭載していますよ (笑)
スクリーンショットです ( ・∀・)つ


一通りセットアップを終えたところで,途中経過を記録しておこうと思います。

再インストールしたアプリケーション
  • Microsoft Office 2013: Officeサイトから再ダウンロードで問題なし
  • iTunes: まだデータ復元はできていません
  • iCloud: フォトストリームをダウンロードするための必須プログラム
  • 秀丸エディタ: テキストエディタ
  • Google Chrome: 同期用パスフレーズを思い出すのに難儀しました (^^ゞ
  • ロジクールSetPoint: マウスとキーボードの設定プログラム
  • ATOK月額版: 試用版のインストール後,レジストキーで再有効化します

アンインストールしたアプリケーション
  • マカフィー インターネットセキュリティ
  • その他バンドルソフト

あれこれやった後のドライブ情報です。


Windows7とのデュアルブート

どうするか思案中です。
ハードディスクの容量が500GBなのですが,ここから切り分けるのがもったいない気がするんですよねぇ σ(^◇^;)
Win8にはドライブ容量の縮小機能があるので,システムがインストールされているディスクも安全にパーティションを切ることができます。(コントロールパネル → システムとセキュリティ → ハードディスク パーティションの作成とフォーマット)

外付けハードディスクでデータは運用しようと思うので,内蔵HDDは起動専用と割り切ればいいんですよね。
うん,そうしましょう (笑)


えと・・・その・・・数分でできちゃいました (o゚▽゚)o
舌の根も乾かぬうちにやっちゃいました (てへぺろ)
再起動しないで終わってしまったのが,古くからのPC使いとしては怖ろしいのですが。
世の中いろいろ便利になったもんですね。


いよいよWindows7をインストールしていく訳ですが,時間がかかるので後日にしようと思います。

2014/09/05

新宿中央公園におけるデング熱感染者の報道について

代々木公園周辺でささやかれていたデング熱の脅威が,近場にやって参りました。
さっそく近隣のコンビニやスーパーから防虫グッズが姿を消しました σ(^◇^;)

今回の感染源は新宿中央公園と推定されています。
まさに都庁の裏庭とも呼べる立地条件です。
これはもはや対岸の火事ではなく,お尻に火がついた状態です。
大わらわで対策を立て始めたことでしょう。

おまけに防災の日には,代々木公園で二千人規模の防災訓練をやっています。
おそらくデング熱のキャリア(感染者)が都内周辺に,ばらまかれたことでしょう。
もはやテロに匹敵する事案ですよ (´・_・`)

「一匹の蚊が一度に血を吸う人間の数は,ごく少数に限られている」
などという,訳の分からない安全宣言を出してまで開催する必要のあるイベントだったのでしょうか。
縦割りのお役所仕事で,意見交流の風通しが悪いのでしょう。
イベント開催を危惧する声は届かなかった模様です。

こんなレベルの危機管理で,仮にエボラ出血熱患者が入国したら,どうなるんでしょうね。
想像すらしたくありません ( ̄。 ̄;)

iOS 8 のための ATOK

ついにこの日がやってきました(*^ω^*)
ジャストさん公式の告知ページが公開されましたよ。
最高峰の日本語変換がiOSにやってきます!( ´ ▽ ` )ノ

iOS 8 のためのATOK - http://www.justsystems.com/jp/products/atok_ios/



iOS8のリリースが秒読みになる今,もっとも期待の高いニュースです。

これでリリース直後のiOSが安定動作してくれれば,なにも言うことなし……なんですが ^_^;

2014/09/04

生活環境音アプリのススメ

パソコンが壊れて,自宅でひたすらiPod touchばかり触っている管理人です。
この一週間,パソコンを起動しない生活を送って実感するのは,部屋が静かだということです。
ノートPCをメインで使っている方には実感しづらいかもしれませんが,起動中のパソコンはかなりうるさいのです。
CPUファン,ケースファン(二つ),電源ユニットのファンが,ブンブン回っているわけですから当然です。

しかし,そんな普段の生活音に慣れてしまうと,静かすぎるのは味気なく感じるものです。
音楽をスピーカーから流したりYouTubeを見ることもできますが,静かすぎる部屋の中では再生音が強調されすぎてしまいます。
どちらにしても,やっぱり味気ないのですよ σ(^◇^;)

そんなわたしが,最近よく起動するアプリをご紹介しましょう。

Coffitivity (無料)
https://itunes.apple.com/jp/app/coffitivity/id669576390?mt=8

いわゆるひとつの生活環境音をループ再生するアプリです。
再生できる環境音は,三種類のみ(朝の食堂,ランチタイム,大学キャンパス)です。
取り留めのない音源ではありますが,どことなく異国情緒があってホッとする音源ばかりです。

このアプリの優秀なところは,環境音をバックグラウンドで再生したまま別アプリの音源をミックスできる点です。
「朝の食堂(morning murmur)」を再生したまま,ミュージックアプリでピアノ曲を再生すると,まるでホテルのラウンジでくつろいでいるかのような雰囲気を感じられます。
なかなかどうして,これがけっこうアリなんですよ (笑)
静かな環境も悪くないのですが,「雑踏の中にいる感覚」が好きな人にとっては最適なアプリだと思います。

当然のことではありますが,静かに音楽鑑賞をするのには向きません。
ご注意ください。

2014/09/03

続・アクセス権が設定されたハードディスクからデータを復旧する方法

さらに続きます。
1)ハードディスク全差し替え作戦,2)アクセス権奪取作戦に続く,第三の方法を見つけました。

CDブートが可能なLinuxOS経由でデータを救出する方法です。
Knoppix (クノーピクス)というCDブートが可能なLinuxOSがあるのですよ。
パソコンが起動しなくなったときにデータを救出する緊急手段として紹介されて,一躍有名になったディストリビューションです。
LinuxOSなら,Windows(NTFSフォーマット)のアクセス権を無視してデータにアクセスできるのです。
データ救出用に一枚は準備しておくと安心できますよ  (^_^)b (もちろん悪用は厳禁です)

ひとつ注意点があります。
Knoppixで救出したデータは「新規で作成されたファイル」とみなされるので,ファイル作成日がコピーした日時で置き換えられてしまうようです。
これは作成日を規準にしたデータの検索ができなくなることを意味します。
たとえば写真データを撮影日を規準にして並べ替えることができなくなります。
(前回書いたアクセス権奪取作戦の場合,この心配は不要です)

ハードディスクを不必要に三枚も積んでいるので,Knoppixを使っても時間がかかることでしょう σ(^◇^;)
素直にWin7デュアルブート環境を構築して,コマンドラインからtakeownコマンドとicaclsコマンドをかけるのが早いのかもしれません。(実際には両方やってしまうと思いますけど)
このエントリは(わざと)難解に書いていますが,実際に試してみたらスクリーンショット付きで詳しく書いてみようと思います。
気が向いたら……ですが (笑)


↑旧PCのハードディスクです
(システムディスク,データ用ディスク,古いパソコンから移植したディスク)

2014/09/02

アクセス権が設定されたハードディスクからデータを復旧する方法

前回の続きになります。
壊れたパソコンで使用していたハードディスクについて,致命的なことを思い出しました。

Windows開始時のログオンパスワードを設定していたのです。
デスクトップ等のデータにはアクセス権が設定されているので,正規のログオンユーザーでないとデータにアクセスができないことになります。
つまり以前の環境でパソコンを起動しない限り,データ復旧ができない(=永久にデータが取り出せない)のです。

これは真面目に困った事態になります ( ̄▽ ̄;)
過去10年以上にわたる電子データすべてが消失することを意味するからです。
あきらめるのも忍びないので,ふたつの復旧方法を考えてみました。

1 旧PCのハードディスクを新PCに接続して起動する
新PCのハードディスクを取り外して,ドライブを全置換する方法です。
もちろん別のパソコンとして認識されるので,まずWindows自体が起動しません。
起動時の認証で弾かれてしまうことでしょう。
フルコントロールを取り戻すには,Microsoftに電話して再認証する必要があります。
ただしデバイスの互換性がないので,正常に動作する保証がありません。(つか,まず無理です。汗)
まぁ,最悪の場合でもデータの救出くらいはできるでしょう。

2 Windows7 Proとのデュアルブートにしてアクセス権を再設定する
まず,新PC(Windows8.1 64bit )のシステムドライブにパーティションを切ります。
それから別パーティションに旧PCのOS(Windows7 Pro 32bit )を追加インストールして,デュアルブート仕様にします。
旧PCのハードディスクを接続して,Win7側からアクセス権の追加(everyone)を行います。
こうすることでWin8.1側からも,すべてのデータにアクセスできるハズです。

現実的な方法は二つ目でしょう。
わたしが所有しているWin7はProfessional版なので,アクセス権の制御ができます。(Homeエディションは対応していないので注意してください)
懸念事項があるとすればシステムドライブにパーティションを切ることで発生する不具合です。
けっこう危険な行為なのです。。。つーか,地味にすっげーめんどくさいんですが >ω<

何はともあれ,何事もやってみないことには分かりません。
結果はブログのネタにするので乞うご期待です(笑)
本体が届くのは週末になるはずですから,それまで英気を養っておこうと思います。
新しいパソコンで無茶をする予定はなかったんですが,結局こういうことになるんですね σ(^◇^;)

2014/08/30

さらば相棒 。゚(゚´Д`゚)゚。

よき相棒として常にわたしを支えてくれた自作パソコンが,昨夜未明に沈黙しました。
確証はないのですが,症状から推測するに電源ユニットマザボが寿命を迎えたのでしょう。
思い返せば,ここ数ヶ月の間,メモリ不足の警告がやたら表示されたり,CPU使用率が100%べったりに張り付いていて,やたら動作が不安定だったのです。
徴候があったのに……迂闊でした(×_×)

さっきまでかろうじてCPUファンが回っていたのですが,とうとう完全に動かなくなりました (^_^;
BIOSも起動しない状態だったので,おそらく起動ディスク等のデータは無事でしょう。
限りなく希望的観測ですが,確かめる術がありません ( ̄▽ ̄;)

手持ちが旧式パーツばかりなので,総合的に考えて,既製品を買った方が安上がりとの結論に達しました。
つか,部品を選定して,組み上げて,OSインストールからやり直すのが面倒なだけです (笑)
なによりメイン環境がないのは,この上なく不便です (^_^;)
早急に環境を再構築するべく,手頃なメーカー品を物色しています。
覚え書き程度に,今後の復旧手順を記録しておきます。

再インストールが必要になる主なプログラム
ATOK: 月額版のパスワードを忘れました……
秀丸エディタ: シェアウェアの登録パスワードを忘れました……
Microsoft Office 2010: 再アクティベートできればいいのですが……
同・Office 2013: 2010からアップデートします
iTunes: データが無事なら復元できる……ハズです (×_×)
Chrome: 各種Webサービスのパスワードはすべてクラウドにあります

揃える必要があるもの (購入予定品)
HDMI → RGB への変換ケーブル: いまだにRGBモニター使用者です (笑)
3.5インチHDD(SATA)専用ケース: データ復元用の手段です

主なデータは起動ディスクではない別HDDに保存していましたし,直近のデータはDropboxやOneDrive等のクラウドにバックアップが残っています。
WebサービスのパスワードはGoogleアカウントに紐付けられているので,Chromeをインストールすれば再構築できるはずです。
一昔前と比べると環境の移行が楽になったとは思いますが,急な数万円の出費はちょっと痛いですねぇ >ω<

このブログをお読みの方も,パソコンの突然の沈黙にお気をつけくださいませ。

2014/08/27

見えざる病への恐怖とアイス・バケット・チャレンジ

アイス・バケット・チャレンジ,ご存じですか?
いろいろな方が氷水を被っている動画や写真をよく見かけますが,それです (笑)
難病指定されているALSの認知度アップ,および寄付金を増やす面で一定の成果を得たチャレンジと言えるでしょう。
当然ながら,このチャレンジにはさまざまな賛否両論があります。
売名行為である,セレブのおふざけである,難病に苦しむ患者を馬鹿にしている,等々。
このブログをお読みの方は,どのような意見をお持ちでしょうか。

音声はすべて英語ですが,こちらの動画を最後までご覧ください。
最初の2分間は,ただのおふざけ動画のように見えます。
それでも最後まで見ていただくと,彼のメッセージは伝わると思います。
このチャリティについて疑問を感じている人こそ「見るべき動画」です。


この動画を投稿したのはアンソニー(Anthony Carbajal)という26歳の青年です。
三世代にわたってALSを発症している,(この病気にしては)珍しい家系に生まれ育ちました。
途中でALS患者である母親の世話をしている様子が映されています。
4:50辺りの言葉によると,ALSと宣告されているアンソニー自身,既に右手の機能が損なわれ始めていることが分かります。

動画の中でアンソニーは,「(ALS)はクソみたいに怖ろしい」とも「(ALSについて)話すことが大嫌いだ」とも話しています。
目の当たりにしてきた祖母と母親の姿から,自分がどのような過程を経て死へ向かっていくのか,その恐怖をもっとも理解しているのはアンソニー自身です。
決して「おもしろおかしく病気を笑い飛ばそう」という理由で動画を投稿したのではありません。

わたしは全面的にアイスバケットチャレンジに賛同している訳ではありません
注意が向けられるべき対象は,ALS患者だけではないからです。
各地の自然災害や戦災,次第に拡大して被害を増しているエボラ出血熱,未だに治療法が確立されていないAIDS(後天性免疫不全症候群),そのほか見えざる病への恐怖と戦っている人は大勢います。
そのような人々への長期的な支援や配慮こそ,忘れるべきではないのです。

当然ながらチャレンジを受ける,受けないは人それぞれの考えでしょう。
熟考してチャレンジを承諾した場合,その意思を尊重するべきです。
おもしろ半分にチャレンジを行うことはもちろん,苛めのネタにしたり,ジョークとしてでも人に押しつけることは,誰にも許されない行為です。
わたしは,一過性の「お祭り」として捉えられることや,安易な風潮に流されて忘れられてしまうことを懸念しています。

もっとも好ましくない反応は無関心です。
小さな運動を発端に,心の中に小さなさざ波が立てば,それは次第に大きな波になっていきます。
見えざる病の恐怖と戦っている人へ意識が向けられるきっかけとなれば,それは意義のある発想だったのでしょう。

最後に・・・。
わたしが指名されたとしても,氷水は被りません。ご了承ください (^^ゞ


†††
今回のエントリで取り上げた内容に対するWikipediaと出典へのリンクです。

筋萎縮性側索硬化症 - Wikipedia - 
アイス・バケツ・チャレンジ - Wikipedia - 
【氷水】ALS患者がアイスバケツチャレンジをして訴えたかったこと(動画) - 

2014/08/25

英雄の詩 (THE ALFEE 40周年記念!! 第64弾シングル!!)

小田急新宿の山野楽器にてお買い上げしました。
えぇ,当然のようにフライングゲットですが,何か? (笑)
お買い上げしたのは「絵的に美味しい」通常版Aです。


!!
40周年記念!!
第64弾シングル!!
まるで映画のポスターのようです。(むっちゃ意識してます。笑)
メンバーが違和感なく溶け込んでるのがすごいですよね σ(^◇^;)

iTunesに取り込み→iPod touchに転送→絶賛ヘビロテ中です。
AKB K404で聴いていますが,いい感じです。
スピーカーでは聞き逃しそうな細部まで聴き込みができました。
歌の出だし等で入る「ブゥウン。。。」というSEがウルトラマンっぽく,さりげない味付けになっているのが分かります (笑)


iPod touchで聴くと,これまたシュールな眺めです (笑)
遊び心溢れる40周年。
冒険心溢れる還暦トリオ(厳密には還暦デュオ+還暦リーチですが)。
最高じゃないですか。わたしは,このノリが大好きです (笑)

2:50付近から,何度もリピートして聴いてしまいました。
音階をシフトしながら展開して,最終的に元の音階に戻るソロがツボですね。
(なんともアコギ泣かせの間奏です。汗)
ひとしきり盛り上がった後の暗転パートは桜井さんの真骨頂です。
三声コーラスに変化して,最後のサビに向かって音が重なっていく流れは,様式美すら感じます。

4:05からの転調もTHE ALFEEらしさ全開のツボです。
たったワンコーラスのために転調しているのですが,「星空に手を伸ばせば・・・」の歌詞が楽曲のテーマだと思うのです。
最後のフレーズも「少年達は英雄だった」が「あの頃少年は英雄だった」に変化しています。
これは何らかの暗示なのでしょうか?

なにはともあれ,THE ALFEE楽曲に余分な考察は不要です。
40周年シングルにふさわしく,ウルトラマン主題歌の決定版だと思います。
買って損はありませんぜ,旦那 (笑)


いつも通りの3パターン (リンク先はAmazonです)

それはそううと。。。
山野楽器小田急新宿店で購入しましたが,ディスプレイが小さすぎて見逃すところでした。
ふなっしーの2ndシングルの方が目立っていました。
ちょいと扱いが雑すぎやしませんか? ( ̄。 ̄;)

2014/07/26

キーボードについて語ってみる

以前,Logicool K270キーボードについて書きました。(読んでみる
ときどき検索で飛んでくる方がいるので,キーボードを選ぶコツとK270の感想を改めて書いてみます。

ノートブックPCをお使いの方

本体にキーボードがあるので,「わざわざキーボードを接続するのは無駄!」と思われるかもしれません。
特に外付けキーボードのメリットが感じられるのは,こんな方でしょう。
PCは机に置いたまま,ほとんど動かさない
キーボードで長文を入力することが多い
小さなノートPCをメインで使用している

レアなケースですが。。。
デスクトップに匹敵する高スペックPCを使っていて,外部ディスプレイを接続して・・・と言った具合に,ワークステーション的な使い方をしている方には強くお勧めします。

デスクトップPCをお使いの方

メーカー製をお使いの方が多いと思います。
一昔前のメーカー製キーボードは高品質なものが多かったようですが,最近は作りが安っぽいものが多いと思います。(今までのキーボードで,個人的にいいと思ったのは意外なところでHITACHI製でした)
純正キーボードは予備にまわして,普段使いの入力専用キーボードを探してみるのもいいでしょう。
快適に入力できるキーボードを使うと,きっとタイピングの上達も早いですよ。

わたしが考える「良いキーボード」の基準について,ふたつ書いてみます。


1.打鍵感

良いキーボードの基準は,打鍵感(キータッチ)にあります。
家電量販店で実際に触って,好みのキータッチを探すのがいいと思います。
ある程度まで押し込んだら,抵抗なくストンと落ち込む打鍵感が個人的には好みです。
食べ物でたとえるなら,柔らかくてもコシがある絹ごし豆腐のような触感です。

打鍵したときに「カチッ」と,押し込んだ感覚があるキーボードもいいですね。
初期のMacintoshキーボードがそんな感じの打鍵感でした。(マウスが角張っていた時代)
ちなみに,後期のMacintoshキーボードはフカフカし過ぎていて,あまり好きではなかったです。(マウスが楕円形の時代)
最初に使ったパソコンが初期型Macだったので,どうしても良いキーボードの基準が「あの打鍵感」に行き着く気がします。

K270は,しっかりしたコシのある打鍵感です。
押し込んだときにもう少しメカニカルな感じがあってもいいのですが,これはこれで良好な範疇です。さすがにThinkPad級とは言いませんけど (笑)
裏面に水抜き用と思われる穴があるのですが,アルファベットや数字キーの部分を避けて配置されています。(下の写真)


黄枠がアルファベット等のメインキー,赤枠がファンクションキーです
しっかりネジ留めされています。
これはキーボードの剛性と打鍵感に大きく影響するので,良い配慮ですね。
/* 大きな水抜き穴のあるF8とF9付近は,スカスカの打鍵感です
/* あまり使わないからいいけど・・・ σ(^◇^;)


2.キー配列

これは好みが大きく分かれるところではないでしょうか。
ノートPCをお使いの方は分かると思いますが,これは死活問題なんですよね。(Ctrl,Fn,矢印,Del等のキーは,メーカーごとの配置があります)
デスクトップ用のフルサイズキーボードは規格が統一されているので,安心して使うことができます。
コンパクトサイズのキーボードでは,特殊な配列を採用しているメーカーがあるので注意が必要です。(Happy Hacking Keyboard等)
打鍵感と併せて,実際に店頭で触ってみることをお勧めします。

K270も一般的なフルサイズキーボードと同じ配列なので,特筆することはありません。(2枚の写真をアップしておきます)


/* 一発ボタンは,ホームボタンにGoogle,メールボタンにテキストエディタ,電源
ボタンにPCロックを割り振っています
/* Insertキーは無効にしていますが,PrtScrやDeleteキー,PageUp,PageDownは頻繁に使います


わたしは,個人的に英字キーボードが好きなのです。
変換に使うスペースキーが長く,ひらがなの刻印がないので,見た目がスッキリしています。
カギ括弧や@(アットマーク)の配列など,複数のキーが日本語キーボードと違うのが難点です。
複数のパソコンを使用する機会が多い方にはお勧めできません。わたしは職場で苦労しました σ(^◇^;)
長くなりましたが,奥が深いのがキーボードです。

†††

外付けキーボードを検討している方は,外部ディスプレイもお勧めです。
デュアルディスプレイを使用しているわたしの経験上,画面サイズは作業効率に直結します。
画面が小さいノートPC愛好者こそ,外部ディスプレイと外付けキーボードを繋いで快適なPCライフを送っていただきたい,とすら思っています。
ノートPCの狭い画面に我慢できなくなりますから (笑)


オマケ: 最近の入力スタイルについて

Logicool K270(ワイヤレス)を使うようになってからというもの,入力中にキーボードを置く位置が変わりました。
机の上ではなくて,太ももの上にキーボードを乗せて使っています。ラップトップキーボードです (笑)

これによって、ゆったりした姿勢で入力ができるようになりました。
ディスプレイは机の奥の方(壁際)に置いていますから,画面から1メートル以上離れた位置から入力できます。(これは目に優しそうです)
当然ながら太ももの上に置くとキートップが見えませんので,ブラインドタッチが必須の置き場所です。
腕と手首の置き場所も不自然にならず,腱鞘炎対策にもいいと思います。
/* 画面との距離があるので,テキストエディタのフォントサイズは9ポイントから11ポイントに変更しました

2014/07/22

お化けを恐れるアダルトチルドレン ~ 「誰か」を読んで(宮部みゆき)

しばらく前に読了していました。
今は杉村三郎シリーズ第二作「名もなき毒」を読んでいます。

「誰か」ストーリーについて

自転車によるひき逃げ犯探しを軸にして,ストーリーが展開します。
この部分だけみると現代的な社会問題を扱っているように感じますが,複数の人間模様が複雑に絡まり合いながら,物語は結末へと収束していきます。
謎解き要素が薄く,ミステリーらしさは影を潜めていますが,宮部みゆき作品らしい展開と言えるでしょう。
子供はすべての暗闇にお化けの形を見いだす。 (81ページ)
これが最後まで意味を持つキーワードです。
わたしも,子どもの頃に似たような経験があります。
布団の中から天井を見上げていると,天井の模様が人の目のように見えて薄気味悪く感じました。
夜中のトイレに起きて,トイレから布団に戻るまでの暗闇が怖く感じました。
お風呂場で目を閉じてシャンプーをしたあと,目を開けると目の前に知らない人がいたら……と恐ろしく感じました。

子どもなんて,そんな程度のことを真剣に怖がるものですよね (笑)

アダルトチルドレンの心の中にいる本物のお化け

このブログを読んでいる方は,「お化けなんてないさ,お化けなんて嘘さ」と明るく歌い飛ばす歌をご存じですか?
お化けなんていないから安心しなさい……とでも言いたいのでしょう。
それは正しい反応でしょうが,ある意味で正しくない反応です。
まれに本物のお化けが紛れ込んでいることがあるからです。

えっと。。。
「本物のお化け」と言っても,スピリチュアル的な意味ではありませんよ (笑)

子どもは「本質的に見たくないもの」を見たとき,あたかも「それが存在していないかのように」振る舞うことがあります。
実際には見ているのですが,心の奥深いところに,そっとしまい込んでしまうのです。
心理学的に言うところの「トラウマ」も,そのひとつでしょう。
それが沈殿して固まることで,子どもの心の中に「本物のお化け」が形成されます。
次第に「お化けなんていない」と思い込み,お化けがいないように振る舞うようになります。
やがて子どもが無意識下で自分自身についた嘘を,事実であるかのように自分に信じ込ませることに成功します。
お化けから目を背け続ける方が,現実というお化けを直視するより楽だからです。

しかし「本物のお化け」は消えた訳ではありません。
ふとした瞬間に飛び出して子どもを怖がらせては,すぐに姿を隠すのです。

「アダルト・チルドレン(AC)」という言葉をお聴きになったことはありますか?
1990年代後半くらいだったと記憶していますが,クリントン元大統領がカミングアウトして,聞かれるようになった言葉です。
かつては「アルコホリック・チルドレン(Alcoholic Children)」と呼ばれていました。
本来の意味は「アルコール依存症の親元で育った子どもたちが抱えるトラウマ」に対する総称です。
次第に意味合いが変化し,子ども時代を子どもらしく過ごせず,心の傷を抱えながら子ども時代を過ごした「Adult Children」と呼ばれるようになりました。
言い換えるなら「子ども時代を経験せずに大人なってしまった,元・子どもたちが抱えるトラウマ」です。
DVを目の当たりにしながら育った子どもたち,ネグレクト(育児放棄)や虐待を経験した子どもたち,過度の期待を背負わされることで大人びた環境下で育った子どもたちが,潜在的に抱えているトラウマだと言われています。

†††

わたしの持論です。
不幸にもアダルトチルドレンとして育った子どもたちは,心の一部が未熟なまま成長してしまった,アンバランスな心の持ち主です。
自身が「お化け」であるかのような錯覚に陥ることもあるのでしょう。
生涯にわたって「お化け」を解放することはできないのでしょう。
それでも共存していくことは可能です。
自分の中の「お化け」を直視することによってです。

朝,起きた後,鏡を覗くことに似ているかもしれません。
顔を洗って綺麗にし,寝癖が残っていれば整えます。
「寝癖なんてないさ,寝癖なんて嘘さ」と歌い飛ばす訳にはいかないのです (笑)
心をバランス良く再成長させるためにも,ありのままの自分の姿を受け入れる必要があります。
きっとイヤな作業のくり返しで,血を吐くような努力を重ねる必要があるでしょうね。


この本を読んで思い出した内容をつらつらと書いてみたのですが,話が脱線してしまったような気がします。
ここまで書いておいてアレですが,「(精神的に)痛いストーリー」が苦手な方にはお勧めできないかもしれません。


  
(Amazonへのリンクです)

2014/07/21

感謝/ザ・フォーク・クルセダーズ (音源のみ)

人が産まれるときの喜びを歌った曲は数多くありますが,死の瞬間を歌った曲は少ないと思います。
加藤和彦さんによる「感謝」を歌った音源になります。
オリジナルCDの歌は坂崎幸之助さん(THE ALFEE)だったと思います。(ちょっと意識してみました。笑)

感謝.mp3
/* 動画はYouTubeにもアップロードしていますが,ブログ限定公開の音声です
/* 置き場所はDropboxのpublicフォルダなので,突然きえるかもしれません

ヤイリ一本の弾き語りです。
聴き直してみると,なんとも手探り感あふれる音源ですね (笑)
録音機材はiPod touch 第4世代のボイスメモです。
つか,機材と呼ぶほどおおげさなものではありません σ(^◇^;)

2011年のちょうど今ごろ,雨模様のとある日に歌いました。
その後いろいろあり,なんとも思い出深い音源なのです。

ATOKのススメ (言葉の感覚を磨くツールとしての日本語入力)

前回に引き続き,ATOK話です。(前回のエントリ
ATOKのTips的な内容を含めて,雑多に感じていることを書いていきます。

変換アルゴリズムについて


Microsoft Office IME(MS IME)とATOKの変換に対する基本的な考え方(アルゴリズム)を,ざっくり押さえておきましょう。
MS IMEの変換アルゴリズムは「コスト最小法」と呼ばれ,ATOKの変換アルゴリズムは「最長文節一致法」と呼ばれるようです。
以下のサイトに詳しく記載がありますが,「先進的だが偏った単語変換を行うMS IME」,一方で「古典的だが実用的な単語変換を行うATOK」といった図式が浮かび上がってきます。

ATOK 2007 VS MS Office IME 2007 - 
http://hp.vector.co.jp/authors/VA047138/atokvsime.html


ATOKの言葉狩り問題と対策について


言葉狩りは,ATOKを語る上で避けて通ることができない問題です。
ATOK辞書の収録単語は厳しく審査されており,採用される基準がものすごく高いようです。
これは過度な言葉狩りであるとして,一部の有識者は,このことを嫌います。

たとえば「盲(めくら)」と入力しても,ATOKは変換してくれません。
差別用語だからというのが理由でしょう。
たとえ「めくら打ち」「めくらめっぽう」「メクラネジ」など,たとえ紙の辞書にのっている単語であっても,一発変換してくれないのです。
わたしは言葉狩り対策として,「書き屋のためのATOK辞書」をインストールしています。
こんな風に,ATOK標準では変換できない単語も変換候補に挙がります。


書き屋のための変換辞書 for ATOK - 
http://homepage3.nifty.com/t-weekly/


言葉の感覚を磨くためのツールとして,日本語入力システムを活用する


……なんて書くと大仰ですね。
でも,わざわざお金を払って日本語システムを購入する目的は,ここに集約されるのではないかと考えています。
ちょうど「高いお金を払ってエステに行く=美意識を向上させる」ような感覚でしょうか。(わたしは経験がありませんが)

先に挙げた「めくら」以外に,簡単な例を挙げましょう。
「雰囲気」の読み方は「ふいんき」「ふんいき」,どちらでしょう?
「子ども」「子供」のどちらが正しいのでしょうか?
「依存」の読み方は「いそん」でしょうか?それとも「いぞん」ですか?
/* 「雰囲気」は一般常識レベルですが,残りの二つに興味のある方はググってみてください (笑)

いずれの単語も使う機会が多く,無意識に変換できてしまう単語だと思います。
さすがに「ふいんき」「≪『ふんいき』の誤り≫」と指摘されますが,「子供」と「子ども」,「依存(いそん)」と「依存(いぞん)」,どれもATOKで一発変換ができます。
しかし,それを差別的表現と受け止める人もいますし,一部の人からは誤った使い方(読み方)であると指摘される単語もあります。
何気なくニュースを聞きながら,耳に残った単語や自分の認識とは少し違う意味で使われているように思われる言葉に,少しだけ意識を向けてみるのはどうでしょうか。
そういう違いに対する感覚を磨くのは,きっと無駄にはならないと思います。

パソコンにおける入力速度は,タイピング速度だけでは測れません。
総合的な日本語入力速度は,適切な日本語入力システムを使うことにかかっていると思います。
わたしの経験上,ATOKの学習機能はMS IMEより優秀です。(MS IMEは,健忘症が酷いのです。笑)
学習した内容を忘れてイライラさせられることは,滅多にありません。
使えば使うほど手に馴染むソフトウェアに育ります。
鍛え抜いた単語変換辞書は,かけがえのない財産になることでしょう。

普段何気なく使っている日本語入力システム,これをきっかけに見直してみることをお勧めします。
Google日本語入力を入門編に,違う日本語入力システムに触れてみるのも面白いと思いますよ (^_^)b

Google 日本語入力(公式サイト) - http://www.google.co.jp/ime/


入力内容がネットワークに送信されていないか不安な方へ


少し補足しておきます。
Google日本語入力については,中の人が公式に情報の送信疑惑を否定しています。(開発者Twitter
しかし開発者の知り得ないところで,入力した情報がGoogleサーバーに送信されていないと断言できる人はいません。
ATOKも「ATOKクラウドサービス」を提供しているので,入力内容がクラウドに保存されているものと思われます
その辺りを考慮した上で,あくまでも自己責任でインストールしてください。
……と脅かしてみたところで,MS IMEも誤変換履歴を送信しているので,どこも似たようなものでしょうσ(^◇^;)
最終的には,Microsoft,Google,ジャストシステムのどこを信頼するかという問題になりますね
/* 少なくともBaidu IME(中国製IME)より,三社が信頼できるのは間違いありません (笑)


†††

オマケ: 管理人のタイピング速度について

どうでもいい情報です (笑)
せっかくなので「寿司打」さんの「高級10,000円コース (120秒)」を遊んでみました。


/* マイナスにならなくてホッとしました (^^ゞ
/* ランキングは,2014年7月13日時点で「1,352位/4,029人」の結果です

Flashタイピング 【寿司打 - SushiDA -】 - (パソコンで開いてください)
http://typing.sakura.ne.jp/sushida/

2014/07/16

ベネッセの情報流出事件: 容疑者特定のニュースに感じる嫌悪感

誤解を恐れずに書かせてください。

今回の事件について,わたしは当初から反ベネッセの考えを強く持っています。
会長の原田氏を筆頭としたベネッセが,被害者意識を丸出しにしているのが,そもそも気にくわないのです。
ベネッセは被害者であると同時に,甚大な情報流出を引き起こした加害者です。
結局はザル同然のセキュリティリスクを放置し続けたツケが回ったのですから,これはもはや人災です。
それを棚に上げて,一方的にジャストを叩きまくる風潮を作り出している,この上なく見上げた姿勢に激しい嫌悪感すら感じています。

そして本日,犯人に繋がる情報が挙がってきました。
案の定,シンフォーム社が業務を再委託していた,下請け業者のトンデモ派遣社員がやらかしやがりました。

【ベネッセ情報漏洩】「数百万円で売却」発覚直前まで複写 近く逮捕 - MSN産経ニュース - http://sankei.jp.msn.com/smp/affairs/news/140716/crm14071608100006-s.htm

数百万のために最大7千万以上もの個人情報を流出させたとのこと。
つまり,人ひとりの個人情報に1円の価値もないと言っているようなものです。
この時点で言語道断,情状酌量の余地なし。
それに飽きたらず,情報の差分を同じ業者に何度も持ち込んでいたとのこと。
パブロフの犬より低脳なパレード思考回路をお持ちでいらっしゃいます。
これは,もう根っからの(そして救いようのない)ギャンブラー思考。
真正の大バカ野郎です。

まぁ,確かに再委託先の下請けの派遣社員なんて,周りの正社員と比べたら,はるかに安い給料でやりくりしてるのでしょう。
割に合わない仕事をさせられて,うっぷん晴らしにパーッと遊びたかったのかもしれません。
それは,つまり,ベネッセ(そしてシンフォーム)が支払っていた賃金は,その程度の人材しか集まらない金額だったということです。
言い換えるなら,ベネッセ側も,たいせつな顧客情報の預け先について,極めて貧弱な認識しか持っていなかったのです。
どちらもおめでたい。ブラボー,マンボー,ダブルでマンボー。

ネットには「こいつの住所氏名から電話番号,親兄弟の個人情報を晒しちゃえよ」なんて過激な声も挙がっているくらいです。(まぁ,晒されるのは時間の問題だと思いますが。汗)
流出した情報は転売を繰り返していますから,おそらく末端価格は少なく見積もっても数千万です。
ベネッセ社の賠償金と併せて最大で億単位,日本の経済活動に多大な貢献をしたことは,評価しましょうか。
もっとも得をするのは,名簿業者と博打屋と名簿を使って悪巧みをする連中ですけど。

たかだか数百万。
わたしとしては「割に合わないからやめときなさいよ」と,言ってやりたい気持ちでいっぱいです。
そんな端金で遊んで暮らしたって,一年ももちませんよ。
しかもギャンブルで使い切っちゃってね,「何やってんの?」レベル。人間としての器が小さすぎます。
せめて三億くらい狙いましょうよ,ねぇ。
そんでもって,「みんなで分けよね,さんさんさんさ〜〜ん,三億円(^^♪」と,景気よく高らかに歌い上げてください。
/* わかる人には分かる「三億円強奪事件の歌」 (笑)

†††

オマケ: わたしがここまで感情的に意見を書いた理由

わたし自身も派遣社員として勤務しており,多くの個人情報に接し得る業務に携わっているからです。
この犯人は,わたしのような立場の人間にとっても迷惑この上ない悪行を重ねたのです。

どこぞのブラック企業のように「お金をもらっている以上はプロとしての自覚を持て」なんて,ピントのずれたことは言いません。
それでも情報が無制限に拡散されかねないことと,その社会的影響を考えるだけでも許されないことだと分かるじゃないですか。
こんな思考の人間が,人様の貴重な個人情報に接すること自体,社会に対する冒涜です。
この事件には,やはり嫌悪感しか感じません。

前回のエントリーはこちら→ (読んでみる

†††
ニュースの本文を転載しておきます

【ベネッセ情報漏洩】「数百万円で売却」発覚直前まで複写 近く逮捕
2014.7.16 08:10更新

 通信教育大手「ベネッセコーポレーション」から顧客情報が大量に流出した問題で、顧客情報のデータベース(DB)を管理する下請け業者の派遣社員でシステムエンジニア(SE)の男が、警視庁生活経済課の任意の事情聴取に対し、「名簿業者に自分から買い取りを持ちかけ、数百万円で売った。ギャンブルで使った」と供述していることが15日、捜査関係者への取材で分かった。

 6月下旬の発覚直前まで、顧客情報のコピーと転売を繰り返していたことも判明した。生活経済課はSEによる単独犯行との見方を強め、不正競争防止法違反(営業秘密の複製)容疑で近く逮捕する。

 捜査関係者によると、DBのアクセス履歴や売却先の名簿業者の記録などから、SEは問題発覚直前まで複数回にわたって顧客情報をコピーし、何度も転売していた。

 SEは時期を置いて何度もコピーすることで、刻々と更新されている顧客情報も取得し、重複分を除いて名簿業者に販売していたとみられる。売却先の業者は任意の事情聴取に「SEと面識はなく、不正に入手したものとは知らなかった」と供述しているという。

 ベネッセによると、流出した顧客情報は最大約2070万件で、このうち約760万件の流出が確認されている。

2014/07/15

ATOKのススメ (日本語入力システム再考論)

連日ジャストシステムについて書いているので,「ステマ乙(おつ)」等と思われそうですねぇ (^^ゞ

このブログをお読みになる方が日本語入力を見直すきっかけになればと思い,書いてみます。
DOS時代のPCユーザーからは「日本語入力フロントエンドプロセッサ(FEP)」と呼ばれたり,(おもにWindows環境では)「インプットメソッドエディタ(IME)」と呼ばれたり,人それぞれ呼び方は違います。
このエントリでは「日本語入力システム」として呼び名を統一します。

まず書いておきますが,わたしはATOKユーザーです。
メーカー製PCにバンドルされていたATOK(確かバージョン15だったかな)を使い始めたのが,日本語入力システムを意識するきっかけになりました。
先日も書きましたが,わたしは月額版ATOKがサービスインしたときから使い続けて,今に至ります。
今ではATOKキーバインドでないと入力に不自由するほど,ATOKが身体に染みついていますσ(^◇^;)
/* 変換対象の変更にShift+矢印キー,変換範囲の移動に左右キーを割り当てる方式です
/* ユーザー辞書を鍛える上で,最も合理的なキーバインドだと思っています。


大きく風呂敷を広げましたが,結論から言ってしまえば「好きな物を使えばいいんでないの?」となってしまいます。
日本語入力システムの選択肢は,それほど多くありません。
Microsoft系のIME,Google日本語入力,ATOKが三大巨塔です。
わたしはたまたま,手にATOKが馴染んでいるので,惰性で使い続けているだけかもしれません。

比較してみましょう


Microsoft IME(注1)
多くを語る必要が感じられないほど,Windowsユーザーには馴染みが深いシステムですね。
良くも悪くも平均的な日本語入力システムです。
ATOKと比較されることの多い標準ソフトですが,そもそも変換エンジンの設計思想が異なるので,どちらがいい・悪いと一概に言える物ではありません。
わたしが「好みの問題」と考える理由はここにあります。

Google日本語入力
わたしは使ったことがありませんが,Google先生の中の人が開発した日本語入力システムです。
ネットスラングと推測変換が賢い日本語入力システムだそうですよ。(推測変換は,Google検索サイトでキーワード入力をすると,イメージが掴みやすいかと思います)
入力した情報がGoogleに送信されているのでは……と訝しむ方もいますが,それは中の人が否定しています。
Google 日本語入力 - http://www.google.co.jp/ime/ (公式ページ)


ATOK
ジャストシステムが開発した,純国産の日本語入力システムです。
わたしが使用しているのは,月額300円(税抜き)で常に最新のATOKが利用できる月額版です。
パッケージ版は実売7,000円くらいです。Amazonで見る
月額版を二年間使い続けて,ほぼパッケージ版と同じくらいの価格でしょうか。
日本語入力中にプロの気分を味わいたい人,日本語入力システムに金額を投資する価値を見いだせる人は,迷わずインストールしましょう (笑)
ATOK.com - http://www.atok.com/ (公式ページ)


ATOK変換には独特のクセがあるので,好き嫌いが分かれるところだと思います。
次回,その辺りを詳しく書いてみますね。(読んでみる


わたしは以前から入力環境にはこだわりがあり,デスクトップ環境では,未だにテキストエディターを愛用しています。
TeraPadを主に使っていましたが,ここ数年は秀丸エディタに乗り換えています。
テキストエディターも奥が深い分野のソフトウェアなので,いつか書いてみたいですね (*^_^*)



/* 貼り付けたキャプチャ画面は,この原稿を書いている環境です
/* なんとなく「できる人」ってイメージがありませんか? (笑)

†††

注1
ご存じの方面多いでしょうが,Microsoft IMEにはいくつか派生バージョンがあります。
Windows付属の日本語入力システムは「Microsoft IME」と呼ばれ,Microsoft Office付属の日本語入力システムは「Microsoft Office IME」です。(OSやOfficeのバージョンによって,後ろにつく数字は変わります)

2014/07/14

低価格SIMカード利用のススメ(通信用の端末を選定する)

ベネッセ事件について書いていたので間が開きましたが,第4回です。

前回,前々回は,プロバイダーを選定する上での比較を考えました。
今回は端末について書いてみようと思います。
/* 需要があるのかどうか分かりませんが,第一回はこちらです → (読んでみる
/* なるべくかみ砕いて書くと,長くなってしまうのですよ (^^ゞ

1)今の端末をそのまま使用する2)新しく端末を購入する,のいずれかでしょう。

もっとも簡単に移行できるのは,1)今の端末をそのまま使用する場合です。
端末に対応したサイズのSIMカードを契約して,プロバイダーから貸与されたSIMカードと差し替えるだけです。
その後の設定は端末側で行います。(設定方法は端末ごとに異なりますから,ググって調べてください)
サイズは,フルサイズ(クレジットカードサイズ),ミニ,マイクロ,ナノの順番で小さくなります。
/* <注意>
/* SIMカードは,プロバイダーからの貸与品です
/* AmazonなどでSIMカッターという製品が販売されていますが,ユーザーがSIMを裁断することは契約違反となります
/* 知らないで使ってしまったのは,秘密にしておいてくださいσ(^◇^;)


悩ましい選択が伴うのが,2)新しく端末を購入する場合でしょう。
「端末」と一言で書いていますがピンキリですし,新しいスマホにするのかWi-Fiルーターにするのかによって,状況が変わるからです。
どちらが適しているのか,切り分けてみましょう。


1. 外出中の通信は携帯端末のみでおこなう

迷わずに新しいスマホ(白ロム)を購入した方が,長く使えると思います。

各社が公開している動作確認済み端末の情報を参照するといいでしょう。
SIMカードのサイズを始めとして,アンテナ強度が表示されない,テザリングができない等,端末ごとの情報が分かります。(下記参照)
OSアップデートに伴ってMVNOのSIMカードが使えなくなることがありますから、注意が必要ですよ。

サービス概要 - 動作確認済み端末 -  (IIJ)
→ https://www.iijmio.jp/hdd/service/devices.jsp
動作確認済みデータ端末一覧 | OCN モバイル ONE -
→ http://service.ocn.ne.jp/mobile/one/datacard/
動作確認済み端末|ServersMan SIM LTE:【dream.jp】 -
→ http://dream.jp/mb/sim/apparatus.html


2. 外出中は複数の携帯端末を使いたい(タブレット,iPod touchなど)

テザリング機能が使えるスマホかWi-Fiルーターを購入するのが良いでしょう。
二台目以降の端末をどのように扱うかで切り分けることができます。


イ) 必要なときしかネットに接続しない

テザリング機能が使えるスマホを選ぶのがいいと思います。
もちろん,音声通話はできないので「ほぼスマホ」です。
IIJの情報によると,iPhoneはiOS7.1のアップデートでテザリング機能が閉じられてしまったようです。(iPhone 4s以下の端末は問題なし)
サムスンのGalaxyシリーズも,MVNOでのテザリング機能を解放していないので,別の端末をお勧めします。
フル機能に対応しているのは,SIMフリースマートフォンのFleaPhone CP-F03a(Covia)か、通話もできるタブレットFonepad 7(ASUS)です。

 
(リンク先はAmazonです)


ロ) すべての端末を同時に使用する

Wi-Fiルーターの購入をお勧めします。
今あるスマホをのSIMカードを抜いてWi-Fi接続で使う,なんてこともできますね。
わたしもWi-Fiルーターを使っていますが,もっとも汎用性が高い方法です。
いろんな端末を同時に接続して使えるので便利ですが,注意したい点が二つあります。

荷物が増える: 端末+Wi-Fiルーター+携帯を持ち歩くことになります
もともと荷物が多い方は問題ないと思いますが,身軽に動くのが好きな人は余計な荷物が増えるのがお気に召さないようです。
そんな方は,通話もネットも一台でこなせるキャリア端末を使い続けるのが一番ですよ。
一連のエントリは「通信費の節約」がテーマですので,支払う金額と手間は反比例します (^^ゞ
通話用のケータイと通信用のスマホの二台持ちをすること自体,荷物を増やす行為なのです。

バッテリ: ルーターのバッテリが切れたらネット接続できません
実売価格が一万円以下のWi-Fiルーターで連続通信をすると,4時間くらいでバッテリが切れてしまいます。
別途モバイルバッテリを持ち歩く必要がありますね。(=さらに荷物が増える)
iPod touchの電池は残っているのにルーターの電池がなくなると,この上なく切ない気持ちになります (笑)

わたしが使っているのはdocomo白ロムのL-03E (LG製)です。
実売価格は2万円くらいですが,ヤフオクで現品落札して8,000円ほどで入手しました。
10時間くらいバッテリが持つ優れもので,信頼性の高い機種だと思います。

 (Amazonへのリンクです)

実は、この機種が三代目のルーターです。
初代ルーター(Huawei製)は母親に譲り,二代目のルーター(ZTE製)は勝手に電源が落ちるようになりました。
経験上の話ですが、あまり金額をケチらない方がいいと思います (笑)
L-03Eは数年前の機種なので,新規で買うならAterm MR03LN 6B (NEC製)辺りがいいと思います。


/* 信頼と実績のAtermです (リンク先はAmazonです)


ハ) 自宅のネット接続も無線でまかないたい

WiMAXの契約(月額4,000円くらい)も視野に入ってきます。
ある意味、究極のネット節約方と言えるかもしれませんね。
容量無制限でネット接続できるのは低価格SIMカードにはないメリットです。
ただし,室内で速度が出ない,地方ではサービスに対応していない,などのケースもあります。
使用するエリアがサービス圏内かどうかを調べてから契約した方がいいでしょう。

†††

長々と書いてきましたが,ざっとこんなところでしょうか。
詳しく知りたい・ここのところの説明がややこしくてわからない,などありましたら,直メールくださいませ (笑)

今までのエントリへのリンク

第一回: 低価格SIMカード利用のススメ(スマホ通信費の節約術)
→ http://youtubells.blogspot.com/2014/07/sim.html

第二回: 低価格SIMカード利用のススメ(IIJmio,OCN モバイル ONE,SeeversManを比較する)
→ http://youtubells.blogspot.com/2014/07/simiijmioocn-oneseeversman.html

第三回: 低価格SIMカード利用のススメ(プロバイダ選定の手引き)
→ http://youtubells.blogspot.com/2014/07/sim_4.html

低価格SIMカード利用のススメ(番外編: ルーターの電源を切り忘れた話)
→ http://youtubells.blogspot.com/2014/07/sim_6.html

2014/07/12

ネットで流通する個人情報の危機 (ベネッセ問題と名簿業者)

前回に引き続き,Q&A形式で書いていこうと思います。 → 前回のエントリを読む


まず,個人情報とは何かを明確にしましょう

個人情報とは「生存する個人に関する情報であって、…氏名、生年月日その他の記述等により特定の個人を識別することができるもの」です。
上記以外に「他の情報と容易に照合…でき、それにより特定の個人を識別することができる(もの)」も個人情報に含まれます。
ですから住所氏名や年齢をはじめ,学生番号も他の情報と組み合わさると個人情報となり得るものです。取り扱いには注意しましょうね。
/* 今回の事件について,情報が流出した母子が顔出し名前(年齢付き)で某国営放送のインタビューでコメントを述べていたようです
/* 自分から個人情報を流出するような愚行を犯さないようにしましょう

出典
やさしく読む「個人情報保護法」(1):「個人情報」とは何でしょうか (1/3) - 
@IT - 
http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/0503/18/news121.html


個人名簿が売買されるようになった背景はなんですか?(2005年以前の名簿作成方法)

かつて名簿の情報源は,自治体が公開している住民基本台帳でした。
当のベネッセも同じ手法で子どもがいる家庭の情報を収集して,新顧客を開拓する情報源としていたようです。
しかし2005年4月1日,個人情報保護法が施行されたことによって,業者による住民基本台帳の閲覧が難しくなりました。
そこで登場したのが,B社やP社のような個人情報取扱事業者(ここでは名簿業者と呼びます)だと考えています。
表向きはマーケティング用データとして販売されていますが,名簿という商品そのものが限りなく黒に近いグレーゾーンに位置するものでしょう。


どんな個人情報が売買されているんでしょうか?

一例として,今回の件で報道に上がっていたP社がWebPageで公開している情報のキャプチャを何枚かアップします。


年度別の生徒データベース(おそらく保護者の情報付き)です。


個人・法人の車所有者,趣味の情報データベースまであるとは驚きです。(さすがに音楽愛好家データベースはありませんね。笑)

目を疑いますが,主婦データベース通販利用者データベースまで販売されています。
具体的かつ詳細な情報が,知らないところで取引されていると考えた方が良いでしょう。
こんなのは氷山の一角で,インターネットで情報を販売している会社さんは多数あります。

年度別の生徒データベースが2004年度で途切れていることに注目してください。
個人情報保護法の問題で,表だって掲載できないからでしょう。
名簿業者はあまり表だって広告を出すような会社ではありませんでしたが,前々から存在は噂されていました。
「学校の卒業アルバムが高く取引されているらしい」程度の噂です。
しかし,今回流出した情報は2005年度以降に産まれた子どもたちの情報も含まれているでしょう。(わたしは現物を目にしていないので分かりませんが)
ほぼ間違いなく,ネット販売できない「裏名簿」もあると考えています。


個人情報が流出することで,どんなリスクがあるんでしょうか?

入手経路は様々でしょうが,間違いなく名簿業者は存在します。
そしてその気になれば,誰でも(個人でも)購入できてしまうことの方が問題なのです。
さらに,今回の件で表だって公表されたことをきっかけに,Winnyを始めとしたP2Pのファイル共有ネットワークにも流出する可能性はかなり高いと思っています。
対価を支払うことなく,不特定多数の人物が名簿を目にすることでしょう。
ベネッセがどれだけ努力しても,流出の歯止めは効きません。

事の深刻さが分からない方のために,具体的な例を書きましょう。
フルネームと学校の卒業年月日が分かれば,自宅住所や電話番号(場合によっては家族構成まで)が分かる可能性があるのです。
家族の名前から逆引きすることによって,両親の勤務先や役職,場合によっては嗜好まで分かってしまいます。
こんな名簿がストーカーの手に渡ったら……怖いことだと思いませんか?


少し長くなってしまったので今日はこの辺で終わります。
しばらく報道を追いかけていたら,どうやら風向きがベネッセに向いてきたようですね。
そのうち,まとめエントリを書くかもしれません (笑)
→ 容疑者が特定されたことを受けて,書きました (読んでみる

†††

おまけ: ベネッセさん,かなりグレーゾーンですよ

下の画像は,前回の記事で名前を挙げたN社のWebPage上で公開されているPDFの一部です。
「2009年に開発に取り組んだのが」…っていうことは,個人情報保護法の施行から数えて,少なくとも空白の4年間があったということです。
その間の情報は,いったいどのような手段を使って集めたんでしょうねぇ。。。 σ(^◇^;)



オマケにもう一つ,P社が取得しているデータの精度が高いことを示す情報です。
サンプルとして1988年の出生データを比較しました。


P社が保有しているデータ数 (政府統計)
 ・ 北海道: 40,717 (59,211)
 ・ 青森県: 12,225 (16,373)
 ・ 岩手件: 11,868 (15,410)

2014/07/11

ベネッセとジャストシステムの個人情報流出事件に感じる違和感 (Q&A編)

今回の流出事件に対するわたしの考えです。(前半を読んでみる
ベネッセ本体に世間の批判を向けないための詭弁として,ジャストシステムをスケープゴートとして仕立て上げたのではないかと強く疑っています。

ざっくりとしたQ&A形式で書いてみます。

†††

ジャストシステム一社に,おもな批判が集中しているのはなぜでしょう?

まず,そこに大きな違和感を感じてしまいます。
顧客情報を買う行為そのものに対する企業倫理の問題は残るでしょう。
しかしジャストだけが顧客情報を購入した訳ではないはずです。
そしてジャストが使用した顧客情報の出所が「たまたまベネッセだった」というだけの話です。


ジャストシステムは,「悪意を持って」情報を利用したのですか?
/* 原田会長は「情報を流出させた側も,利用した側も明らかな悪意がある(=ベネッセの顧客情報と知りながら悪意を持って情報を流用した)」とのコメントを述べて,ジャストシステムを批判しました

報道によると,ジャストが情報を購入して問題になった会社(株式会社B)も,真の情報源を知りません。
株式会社Bも,別の会社(株式会社P)から情報を購入したからです。
最終的に情報を掴まされたジャストが,大本の情報源(=ベネッセの顧客情報)を知り得るはずがありません。
上流に近い会社が「明確な悪意を持って」情報を流出させたのです。


最終的な責任を負うべきなのは誰でしょうか?

それはもちろん,情報を流出させた本人です。
しかしながら,多くの個人情報を預かる企業である以上,ベネッセの情報管理に関わる過失は大きいでしょう。
そもそもベネッセが情報を流出させないことが最低の防衛ラインであるべきだからです。


では,実際にどこからデータが流出したのですか?
/* 原田氏の会見によると,冒頭で「(情報を流出させたのは)グループ会社の人間ではない」と言い切ったようです。

あまり表立って報道されていませんが,個人情報はベネッセ本体から流出したものではありません。(その点で原田氏の言葉は正しいのです)
調べてみますと,顧客情報の実質的な保守管理は,株式会社Nに委託されていたようです。
N社は,日本国財務大臣が主要株主の大企業が保有する5つのグループ会社のひとつです。

実状はというと……さらに社内で再委託され,コンプライアンス意識の低い派遣社員が実際の運用管理をおこなっていたと,わたしは考えています。
そんな胡乱な社員が,目の前に大金を積まれれば,ほいほいとデータを横流しするでしょうに。
んなことも分からなかったのかと,N社のリスク管理能力を疑わざるを得ません。
いろいろ思うところはありますが,あえて書かないことにします (笑)

(訂正と追記)
わたしは勘違いをしていました。
実際のシステム運用は,株式会社シンフォーム(ベネッセグループ)がおこなっていたようです。
そして,シンフォームが運用するデータ管理システムの設計をおこなったのが株式会社Nです。
原田氏のコメントから察するに,シンフォーム社外に業務委託がおこなわれていた可能性は極めて高く,データの扱いに関する認識と実態は五十歩百歩でしょう。

†††

前述のN社がデータの運用管理を請け負っていたのであれば,容疑者はおのずと少人数まで絞り込まれます
最終的にどのような形で発表されるか不明ですが,H社の関連会社あたりが被るのかなぁ……なんて,いらぬ予想をしています ^_^;
この事件,そこはかとなくイヤ~なものを感じています。

個人情報の販売業者について,次回は少しだけ書いてみようと思います。
→ 名簿業者について (読んでみる


†††

ジャストシステムとは:
純国産ワープロソフト一太郎や日本語変換ソフトのATOK(もともとは一太郎のバンドルソフトでした)の開発元として知られる,ソフトウェアの開発を生業とする老舗の会社さんです。
かつては一太郎文書が公文書の標準フォーマットだったことから,官公庁と強い繋がりがあります。
Microsoft Officeの台頭やOpen Officeなどオープンソースソフトウェアの普及に伴い,かつてほどの勢いはなくなりましたが,今でも根強いファンが多いです。

2014/07/10

ベネッセとジャストシステムの個人情報流出事件に感じる違和感 (前編)

このニュースをご存じでしょうか?

ベネッセ顧客情報 ジャストシステムが業者から入手  :日本経済新聞 - 
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG10020_Q4A710C1MM0000/

/* Google検索からのキャプチャーです


事件の概要

最初はわたしも,あの原田氏が会見をしているなぁ……くらいに思っていた程度のものでした。
ところが,ふたを開けてびっくり仰天なニュース報道となりました。
ベネッセの顧客名簿が流出したこと,ATOKや一太郎で有名なジャストシステムが流出先の会社から流出名簿を購入し,ダイレクトメール(DM)の発送に使用していたというのです。

さらに正確に書きますと,ジャストシステムの一事業であるスマイルゼミが発送したDMの情報源がベネッセだったようです。
わたしは今回の報道で,スマイルゼミという名前をはじめて知りました。
スマイルゼミとは,電子機器を積極的に取り入れた教育事業のサービス名です。
サービス開始は2001年で,その後,ベネッセさんや学研さんが類似したサービスを取り入れたようなので,ジャストさんが先駆けですね。

キーエンスの傘下で経営建て直しを図ってきたジャストさんですが,どこかでかじ取りを誤ったのでしょうか?
経営陣も生粋のプログラマーですから,営業活動に対する関心が低いことをもどかしく感じた一部の社員が暴走したのでしょうか?
真相は闇の中で,ジャストさんの正式アナウンスを待つしかない状況です。


いったい,なぜ?

先陣を切って教育方面に進出したジャストシステムにとっても,大手であるベネッセの個人情報は,のどから手がでるほど欲しい情報でしょう。
報道を見ていると,名簿の流出先であるジャストシステムが全面的に叩かれている様相です。
実際にジャストさんの株価はストップ安まで落ち込んで,各方面が大騒ぎになっています。(冒頭の画像)

当然といえば当然の結果です。
しかし,それにしても。。この報道に対して,わたしは違和感を感じてしまいます。
情報の流出先企業として,なぜジャストシステムが社名を公開されたのか。
そこに大きな疑問を感じるからです。
ジャストさんはスケープゴートとして見せしめにされたのではないかと,勘ぐってしまいます。

理由は長くなりそうなので,続きは改めて書くことにします。
→ Q&A形式でまとめました (読んでみる
→ 名簿業者の実態についてまとめました (読んでみる


†††

わたしはATOK月額版を初期から使い続けていますし,iPodでもATOK Padを愛用している人間です。(さすがに一太郎やShuriken Proは使っていませんが。笑)
かなり風当たりが強くなってしまったジャストシステムの今後が気になるニュースであることに違いはありません。
今後も注視していきたいと思っています。

†††

日経の記事は会員のみ閲覧できる状態なので,ここに転載しておきます ↓

ジャスト社、DMで使用 ベネッセの顧客情報 名簿業者から購入
 ― スポニチ Sponichi Annex 社会 - 
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2014/07/10/kiji/K20140710008538430.html

ジャスト社、DMで使用 ベネッセの顧客情報 名簿業者から購入
 通信教育大手ベネッセコーポレーションの大規模な顧客情報漏えい問題で、通信教育事業を手掛けるIT事業者のジャストシステム(徳島市)が、漏れたとみられる名簿を東京都福生市の名簿業者「文献社」から購入し、ダイレクトメール(DM)を発送していたことが10日、分かった。
 ベネッセ関係者や文献社関係者が共同通信の取材に明らかにした。DMにはベネッセにしか登録がないはずの個人情報が記載されており、不審に思った顧客からの問い合わせを受けてベネッセが調査したところ、流出が判明した。
 ジャスト社は「一部の報道でベネッセの情報と知って悪意を持ってDMを発送したとありますが、そういう事実はありません」とのコメントを出した。
 文献社の説明によると、情報は都内の別の名簿業者から今年4月下旬〜5月ごろに購入。「不正なものとは分からなかった」としている。文献社に販売した東京都武蔵野市の「パン・ワールド」も「別の業者から買った」と説明した。
 ベネッセによると、情報は最大で約2070万件に上る可能性があり、社員以外の内部関係者が不正に持ち出したとしている。警視庁が不正競争防止法違反の疑いで捜査している。
 顧客は氏名や住所、電話番号といった個人情報を電話やはがきで登録する。その際、一部の顧客は同社にだけ、実際と違うマンション名を伝えたり、自宅として勤務先の住所を登録したりしていたが、ジャスト社のDMにはこれらの情報が記載されていた。
 このため「ベネッセから情報が漏れているのではないか」との問い合わせが6月26日以降、急増したという。
 ベネッセが9日に顧客情報の漏えいを公表して以降、専用ダイヤルには顧客から「自分の情報も流出対象か」「どの項目が漏れたのか」などとの問い合わせの電話が相次いでいる。
 ベネッセホールディングス東京本部(新宿区)は10日朝、法令順守や顧客窓口などの部署の担当者で緊急の会議を開き、対応を協議した。
[ 2014年7月10日 13:30 ]

2014/07/08

ネットの森を歩きながら青い鳥を追いかける方法

Twitter,使ってますか?
どんな風に使ってますか?
わたしは使っています。(どうでもいい情報ですね。汗)
このブログでは更新情報,エントリにするまでもない短文を書くときに使おうと思い,「がじぇっと君」を設置しました。(さらにどうでもいい情報です。汗)
……えと,どうでもいい導入はすっ飛ばしましょう。

Twitterは「呟く,さえずる」を意味する「tweet」を配信する短文投稿サイトです。
アイコンは羽ばたく青い鳥のシルエットです。
特定の人が呟く内容を追いかけることを「フォロー」と呼び,呟きを追いかける人のことを「フォロワー」と喚びます。
バカ発見器デマ拡散器時間泥棒など,人によって良い印象が持たれないTwitterの活用方法を考えてみました。

1. 情報収集ツールとして
2. 情報発信ツールとして
3. コミュニケーションツールとして
4. まとめ


†††

1. 情報収集ツールとして

わたしがTwitterアカウントを作成した,最大の理由です。
どんな情報が収集できるか,公開リストで実際に見ていただきましょう。
/* スマホでスクロールが大変な方: 画面の端っこをうまくスワイプしてください



実際にツイートされる内容の例を挙げます。
内閣防災アカウント(@cao_bousai)は,某・北の国から飛来する発射体が確認されたときに迅速な情報を提供します。(大ちょんぼをやらかしましたが。汗)
ゆれくるコール(@yurekuru)SignalNow(@ka23japan)は,地震発生時に情報を提供します。(ゆれくるの方が早く情報提供されます)
ジョルダンライブ!(@JorudanLive)は,ユーザーのツイートに基づく電車の遅延情報を提供します。
/* Twitterの情報は迅速性がありますが,不正確な情報がツイートされることもままあります
/* これだけに頼り切るのは危険であることを忘れないでくださいね (^_^)b

こんなアカウントもフォローしておくと,役に立つかもしれませんね。
  • お住まいの地方自治体が作成したアカウント
  • 通勤や通学で頻繁に利用する路線の運行情報
  • スマホやパソコンで利用しているWebサービスのアカウント


2. 情報発信ツールとして

わたしは基本的にROM(Read Only Member…って,もう死語ですか?)です。
たいした主義主張もないし,右寄りでも左寄りでもないし,根がボンヤリしている人間ですから (^^ゞ

今回ブログ用に作成したのはサブアカウントなので,メインアカウントではいっさいツイートしていません。
試しにブログの更新情報をツイートしていますが,Feedlyで読み込んだフィードをそのまま横流ししているだけです。
Webサービスを組み合わせると自動ツイートやブログ更新ツイートの自動化ができるようですが,それも登録していません。
Twitterからの情報発信は期待できませんよ (by わたし。笑)


3. コミュニケーションツールとして

アーティスト公式アカウントなど,アーティストとファンが積極的に交流しているケースもあります。
公開の場所で双方向コミュニケーションができるのは,面白い試みではないでしょうか。

わたしは基本的に,Twitterに対して良い印象を持っていないのです。
情報の即時性がある一方,民度の低い直情径行な呟き(文章や写真)が散乱しています。
一例として,Webサービス等の公式Twitter上でクレームをつけている御仁を見かけることがあります。
相手が低姿勢なのをいいことに,言いたい放題の醜態をさらしているお客さまはクレーマーの鏡です。
そういう人たちは全世界に向けて恥をさらしていることを自覚していないのでしょう。
。。。例を挙げるときりがないので自粛します (笑)


結局のところ。。。
インターネットという樹海の中で青い鳥を正しく追いかける方法などありません。
そもそも「青い鳥」はメーテルリンクの戯曲に登場する,チルチルとミチルが追いかけた空想の存在です。
「幸せ」を測る尺度がこの上なく相対的なのと同じように,必要とする情報の重みも人それぞれ違います。
それでも,Twitterの青い鳥を賢く追いかける方法は,ほんの少しだけ,意識することで習得できますよ (^_^)b

†††

おまけ: こんな情報収集にも活用(?)できます

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