2014/05/28

【懐ネタ】midiファイルと月夜のピアノ(AIさん)

MP3形式の音楽ファイルが主流になる,ずっと前のお話が今回のテーマです (笑)

このブログをご覧になる方はmidiファイルをご存じでしょうか?

簡単に説明しましょう。
楽器の種類,音の強弱,ピッチなどの演奏情報を収めたデータがmidiファイルです。
そのデータを基にパソコンの音源を鳴らして,楽曲を再生することができました。
たとえるなら,CD(=midiファイル)据え置き型のCDプレイヤー(=パソコン)のような関係です。

インターネットの前身であるパソコン通信の時代から,多くの方がオリジナルの楽曲を発表する手段でした。
特にNIFTY内のFMIDIORGコミュニティでは,多くのクリエイターさんが活躍されたそうです。

フロッピーディスク容量の少ないことに加えてインターネットの通信速度も遅かった当時,容量が軽くて汎用性の高いmidiファイルは特に重宝されました。
当時は学生だったわたしも,いろいろなサイトを回ってはmidiファイルをダウンロードしたものです。
/* GS音源(Roland)とXG音源(ヤマハ)の違いによる,再現性の問題はありました。
/* わたしはWindows標準の内蔵音源で再生していましたけど σ(^◇^;)

やがて,AIさんが運営されている月夜のピアノというサイトにたどりつきます。
ピアノによる自作曲を多く発表されているサイトでした。

サイトの名前でもある「月夜のピアノ」を聴いたときの衝撃は今でも覚えています。
データによる演奏とは思えないほどに瑞々しくて優しい演奏だったからです。
どれくらい気に入っていたかというと,当時AI & Luke Projectというユニットを組んでおられたLukeさんのサイトから,わざわざCDを購入したほど (笑)

数々の名曲に触れることもできました。
リンク先のmiuさんのサイトでダウンロードした「恋詩(こいうた)」……WRDファイルの表現力に息をのみました。
同じくリンク先のlunaさんのホームページで聴いた「抱擁」……美しいページデザインとの素晴らしいコラボレーションでした。
むふふレンジャーによる「Night Flight」……はろーむさんの超絶オルガンとCHELSEAさんLukeさんのギターバトルに悶絶しました。
/* 当時をご存じの方でないと,さすがに分からないかな (笑)

他サイトによる盗作問題の波紋により,残念ながらAIさんはmidiファイルの公開を停止しました。
現在は音楽配信サイトでのみ,楽曲を発表されています。

†††

アングラ感が漂う当時のインターネットは少し怖くもありました。
その一方で2006年に亡くなったでるふぃさんとの出会いのような出来事もありました。
当時のAIさんとやり取りをしたことはないのですが,10年ちかい時間をあけて思い返すと,懐かしい気持ちで胸がいっぱいになります。

今となっては宝物になったmidiファイルを聴きながら,あの頃を少し思い出してみましたとさ( ´ ▽ ` )

つづく(かもしれません。笑)

月夜のピアノ/ウェブリブログ - http://tukiyonopiano.at.webry.info/
月夜のピアノ - http://www7b.biglobe.ne.jp/~tukiyonopiano/


【追記】
YouTubeに演奏をアップロードしている方がいらっしゃいました。
AIさんのブログを読んで知りました。感無量です。

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