2013/12/27

中小企業の問題点とブラック経営者の脱税疑惑(前調査編)

いきなり路線が違いますが。。 (笑)
友人から相談を受けて,かなり真面目に調査と検証を重ねた内容の記録です。

週刊誌のルポみたいなタイトルですが,世のブラック企業とブラック経営者への警鐘(けいしょう)を鳴らすなんて大仰なことは考えません。
告発しようとか懲らしめよう。。なんてことも思いません。
「尻切れトンボ感」が漂いますが,読後の推理は一連の記事を読まれた方に委ねます。

友人の場合,金銭的な損害は(今のところ)なかったのですが,精神的苦痛は相当なもののようでした。
たいせつな友人がつらい思いしていることに心を痛めました。
事前に気がついていれば。。と悔しい思いもしました。
この内容を残しておくこと自体に意味があるでしょう。
おれおれ詐欺のように多くの人が実際の手口を知ることで未然に防げることもあるんですよ。

***
一口に「中小企業」と言ってもピンキリですが,ここでいう中小企業は「有限会社」を指します。
2013年現在,日本の会社法においては設立のできない形態の企業です。
2006年5月1日以降,「有限会社」と名乗っている会社も実体は株式会社です。

ここで株式会社と有限会社の違いを簡単に書きましょう。
株式会社の場合は株主に選出された三名以上の取締役と一名以上の監査役が必須です。
少なくとも四名の役員(任期あり)が会社の舵取りをします。
各種監査資料の提出も義務付けられていますから透明性の高い企業形態ですね。
一方の有限会社は株式会社の簡素化された組織です。
取締役(通常は出資した企業主=単独も可能)の任期は無期限です。
各種監査資料の提出も義務付けられていません。
現在でも,元有限会社は「特例有限会社」として存続することが認められています。
そのほか「株式会社」と「有限会社」の違いは多数あります。

この文章を読まれる方は,どのような印象を受けましたか?
わたしは「極めて閉鎖的で独裁的である」と感じました。
いわば「経営者だけのブラックボックス」が有限会社です。

実際にあった事例として,件のブラック経営者をご紹介しましょう。
以下,下調査から判明したことです。

当該の40代女性経営者(以下「O社長」で統一)は某S県S市に二店舗を構える有限会社Fの社長です。
同時にO社長は店舗から90キロほど離れた同県I市で親族が経営する株式会社Oの常務取締役を兼任しています。
同社の主要取引先には地元市役所を始め,水道局,鉄道関連会社が連なっています。
国のインフラなどへのパイプが太いO社長の実家は「地元の名家」ですね。

有限会社Fと株式株式Oの業務内容は伏せておきます。
しかし,付随するカテゴリの業務を行う有限会社Fの事業内容と密接に関連しています。
株式会社Oが業務を請け負うと,ほぼ必然的に有限会社Fも仕事を受注するでしょう。
もう一つ書きますと,株式会社Oの出張所のひとつは有限会社Fから車で10分以内の近場です。

「なんでそんなことが分かるんだ?」って思います? (笑)

それが分かるんですよ。。インターネットを使えば d(・∀・)b

ざっくり書きましょう。
Googleで「有限会社F」をキーワード検索する→O社長の名前が判明する
GoogleでO社長の本名で検索する→O社長のFacebookが見つかる
Facebookを読むと株式会社Oの常務取締役であることが分かる
Googleで「株式会社O」を検索すると,主要取引先などが分かる
さらに主要取引先を検索すると。。みたいな具合です。
Facebookを見るとO社長の出身校から交友関係まで一目瞭然です。
まさに「Web(蜘蛛の巣)」ですね。

次回,「O社長=ブラック経営者」たる理由を書いていきます。

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