2013/08/10

Paperwhite その3 (改善希望など)

長々と書いてきましたKindle話,いよいよ最終回です。

個人的に改善を希望する点

もっと大きなサイズのKindleが欲しい
単純にPDFを閲覧するときに面倒なんです。
これはA4サイズの楽譜をPaperwhiteで開いたイメージです。


なにがなにやら……さっぱり判読不能です。
画像を縮小したサムネイルみたいな印象を受けますね。
※ フォント埋め込みがされているファイルでも変化はありません。

シリーズの最初に書きましたが,世の中の文書はA4サイズが主流です。
マンガや単行本を自炊したものや雑誌(変形B5)等の例外はありますが,
A4サイズに最適化されたPDFは文字がぼやけてしまいます。
キンドルで扱う標準のファイル形式(mobiファイル)が特殊です。
解像度の都合上,表示される情報が間引きされてしまうんですね。
フルカラーのJPEGを256色設定のディスプレイで表示するような見え方になります。
精いっぱい分かりやすく書いたつもりですが…分かりにくいですか? σ(^◇^;)

言いかえるなら,写真の原本を白黒コピーするようなものです。
中間色が潰れて顔写真などが悲惨な感じになる,あの現象です(笑)

原稿をB5サイズに最適化し直すことで,ある程度まで回避できます。
新聞に掲載される写真を見やすくするために,
写真のドット(描画する点)を荒くして情報量を制限するようなものです。
PDFをmobi形式に変換したり,Paperwhite用に最適化するソフトもあるんですよ。
全自動処理で便利なんですが,何かの条件でソフトがハングアップします。
手持ちのPDFはほぼ全滅だったので,検証していません。
それに,元原稿のフォントサイズが小さい場合は,
最適化しても「なんとなく見やすいかな。。」程度の効果です。

アルファベットしか使わないなら多少のぼやけは判読できますが,
ひらがな・カタカナ・漢字を扱う日本語の場合は悲惨です。
フォントの拡大をしないで「驫」「鸞」が読めますか?
フォントの拡大をしないで「鷲」「鷺」の区別がつきますか?
。。漢字が苦手なわたしには無理でした orz

アメリカでは大きなPaperwhiteも販売しているようですが。。
日本では需要がないのかな。
もう少し大きなサイズのPaperwhiteがあれば,わたしは迷わず買いますよ。
Amazonさん,ぜひともご検討くださいませんか?
こんなところを見るはずもないのは知ってますが。。

ネットではこんな不満が散見されました。
  • 本体容量(トータル2GB)の増設ができない
  • 描画が遅いのでマンガ等が読みづらい
  • 画面のリフレッシュが頻繁で気になる
  • バックライトの色ムラが気になる
わたしは気にしないのですが,フルカラータブレットと比較したり,
Paperwhiteに過度の期待を持っていた場合は気になるかもしれません。

でも,迷っているなら買っちゃいましょうよ。 なんてったって安いし。
本を20冊も読めば,じゅうぶん元は取れます。

最近は家電量販店でPaperwhiteの取り扱いもありますし,
知り合いに実機を持っている方がいれば見せてもらうといいでしょう。
実機を見ると,活字が好きな人は欲しくなりますよ (笑)
(わたしは,同僚が買ったPaperwhiteの実機を見た翌日に購入を決めました。笑)

少しでも関心を持ってくれた画面の向こうのあなた!
この記事の一番下のリンクをクリック…しないでもいいんですよ (笑)
リンク埋め込みしてますが,ここはアフィサイトではないので。
その理由も書きましょう。

Kindleに限らず,電子書籍に対する最大の不満

まず音楽業界の一大革命を振り返ります。

MP3が出始めた頃,誰も見向きもしませんでした。
iPodも,一部の熱狂的なアップルファン以外は関心を示しませんでした。
ところが今はどうでしょう?
音楽データと言えばMP3。音楽プレイヤーと言えばiPod。
10年以上かかりましたが,どちらも代名詞に近い存在,市場に成長しました。
今でも音楽業界は某協会が利権を確保しようとあの手この手を打っていますが,
遠からず出版業界も同じ方向に向かうと思っています。

当然,さまざまな利権や無数の雇用が関係している以上は急激な展開は望めず,
非現実的なことも承知しています。
Amazon(外資系)や楽天(あまり好きな会社ではない。笑)等
特定の企業に肩入れするつもりも皆無です。
そもそもKindleストアの価格は複雑な決まり事に基づいて算出されているので,
いろんな価格を並べても無意味でしょう。
でも,このことを考えてみてください。

ある作家さんはKindle本の書き下ろしを手がけている一方,
別の作家さんはKindle本の出版すら許可していない。
ある出版社さんが半値ほどの特別価格を設定している一方,
別の出版社さんは原書と同じ価格設定をしているか一冊も出版されない。
ある出版社さん(または作家さん)は良心的な作品を販売している一方,
別の業者連中は粗悪な寄せ集め作品を販売している。

…と,まぁ,Kindleストアを眺めているとこんなことを強く感じます。

いろいろ書きましたが…結論

こうなったらいいなぁ。。と,わたしは思っているんです。

☆  一人でも多くの方がKindleを買う
→  Kindle本がたくさん売れる
→  電子書籍市場が活性化する
→  Kindle本の価格が是正される
→  出版される本も増えて読者の選択肢が広がる
→  Kindleやタブレットがもっと身近なものになる

Paperwhiteがムーブメントを加速させる起爆剤となり,
消費者の選択肢を広げる可能性を秘めた端末に成長することをわたしは期待しています。



一連のエントリーを読まれた方へ
わたし一個人の考えですので偏見や偏りがあるかもしれません。
「僕の知りたいことが書いていない!」なんてこともあるでしょう。
何かお知りになりたいことがあれば,メッセージくださいませ。
日数はお約束できませんが,検証してアップしますので。


↓Wi-Fi版の方がお勧めです(ズバリ安いから。笑)
 

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