2012/06/17

トトラの島 / 岡崎倫典

岡崎倫典さんの名曲,「トトラの島」を弾いてみました。
レギュラーチューニングの4カポです。



単音で静かに始まる導入部。
ローコード中心に構成された幻想的なAメロ。
パレーコード中心に展開する力強くも穏やかなBメロ。
Aメロのコード構成を基本に,ドラマチックに盛り上がるエンディング。
ソロギターの旨味を凝縮して閉じ込めた,お手本のような曲です。
演奏で,うまく表現できていればよいのですが σ(^◇^;)

「トトラの島」を初めて聞いたのはYouTubeにアップされていた,
倫典さん直伝の解説動画でした。
「この曲は是非,弾いてみたい!」と思ったのを覚えています。

それまでも倫典さんの曲は,アルバム「Bayside Resort 」で知っていましたが,
「オープンチューニングの曲を弾く人」との印象が強く,
正直あまり関心を持っていませんでした。
動いて,ギターを弾いて,喋る倫典さんを見るのは初めてで,
よい意味で期待を裏切られました。


ギターを抱えて,丁寧に解説しながら少しずつ解説している様子は
まるで模擬レッスンを受けているようで,
素朴な語り口も優しくて,倫典さんの人柄が伺い知れる動画です。

わたしがあれこれと書くより,
百聞は一見にしかず...すべて通してご覧いただければと思います。
ご本人の演奏動画と,解説動画です。



基本的に,自分の演奏動画しか埋め込みしないポリシーですが,
共有設定が有効になっている動画なのでご紹介します (別Ver.はこちら

解説1 解説2 解説3 解説4 



上の楽譜をAmazonで購入して,YouTubeの解説を参考に練習しました。
購入してみたものの,この楽譜集からマスターできた曲はこれだけです ^^;

実際に楽譜を手に入れて練習してみると,
曲の随所でコードを意識した音作りがされていることに気づかされます。
たとえば...
Aメロは「Am Fmaj7 G Am C D Esus4 E」のコード構成です。
教則本に当たり前のように載っているコードで,こんなメロディが作れるんですね。

運指はコードを意識して練習してみると,思いのほか易しい曲で,
数週間後には全体を通して弾けるようになりました。
練習しながらコード進行を意識できる,ピアノでいう「バイエルン」曲のようです。
「表現する」のは別ですが,一曲通して演奏できるようになるのは嬉しいです。


かねてよりコピーして演奏していましたが,
先日,倫典さんのライブに参加して,「トトラの島」を初めて生で聴きました。

月並みな表現ですが,すごかったです。
ギター一本で世界観を構築し,引き込まれるような音作り,
「リンテンワールド」と言われる独特の世界観。
テクニックだけでは語れない,凄みがあり,
ギターの表現力の幅広さを実感した,あっという間の3時間でした。

「こんな風にギターが弾ければいいな」と思う方の一人です。
この曲は,近いうちにライン音源で再録したいと思っています。

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